【さきたま杯2025予想】シャマル3連勝なるか、上半期のJpn1短距離王に輝くのは?
6月25日(水)、浦和競馬場で行われるのは、ダート1400mで実施されるJpn1「さきたま杯」である。昨年Jpn1に昇格したこのレースは、秋のJBCスプリントと並ぶ短距離路線の頂点を決める重要な一戦で、春のダートスプリント戦線における存在感を年々強めている。
近年は出世レースとしての色合いも濃くなっており、2023年はドバイ遠征やフェブラリーS出走など意欲的なローテーションをこなしてきたイグナイターが優勝。さらに、昨年はレモンポップが圧巻の内容で制し、その後は種牡馬入りを果たすなど、大物がこの舞台で輝きを放っている。
今年の主役候補は、黒船賞・かしわ記念を連勝中のシャマルだ。重賞8勝の実績は出走馬の中でも群を抜いており、実力・知名度ともに断然の存在となる。ただし、ダート1400mでは未勝利で、今回の条件がベストとは言い切れない点は懸念材料。人気の一角であることを踏まえると、馬券戦略として他馬の単勝を狙うのも一つの選択肢となる。
対抗馬として注目されるのは、根岸S・フェブラリーSを連勝したコスタノヴァだ。G1連勝の実績は申し分ないが、前走のかしわ記念では3着に敗れており、とくに小回りコースへの対応には課題を残す。立て直しが成るかが、勝敗を左右する大きなポイントとなる。
地方馬からは、昨年の北海道スプリントカップ・東京盃を制したチカッパが注目の1頭。短距離での実績は豊富で、JRA勢に劣らぬ地力を備えている。今回の1400m戦はやや距離が長い印象もあるが、人気の盲点となり得る存在で、馬券的妙味は十分にある。
また、地方勢からはムエックスの動向にも注目したい。前走のオグリキャップ記念で11勝目を挙げ、今回が浦和コース初挑戦となる。元JRA所属で、ダート1400mの勝利経験もあるだけに、小回りコースを活かせれば上位争いも十分可能だ。
JRAの強豪に地方馬がどこまで食い下がれるか、春の短距離王決定戦としてふさわしい熱戦が期待される。注目の一戦となる。