【福島記念2017】ようやく素質開花か?!近戦高いパフォーマンスを発揮しているサンマルティンに注目!

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ついに福島競馬でこの秋初の重賞が開催されます!福島開催における1年間のフィナーレを飾る一戦として定着しており、地元福島のファンはもちろん、歴の長いこのレースは全国の競馬ファンにとっても親しみがあり人気のレースとなっております。

エリザベス女王杯の裏で開催されるローカルのハンデ重賞ということで、なかなか目立ちませんが、過去10年中5回は10万馬券以上と高配当が出ており、高配当を狙うならそれなりの期待値があるこちらのレースの方が面白いという人も少なくないかもしれません。

出世レースと呼べるほど後に大きなレースを勝った馬は出ておりませんが、過去の勝ち馬には重賞3勝のマルターズアポジーや、重賞5勝のヤマカツエース、重賞2勝のミトラなど、重賞戦線の常連を多数輩出しております。G2~G3で長く活躍する骨っぽい馬が多く、こういった馬を知っておくことは今後の重賞戦線を予想する上でも非常に重要になるでしょう。

近戦高いパフォーマンスを発揮している「サンマルティン」に注目!

さて、前置きが長くなりましたが、今回有力馬として注目が予想されるのはサンマルティン(セ5、美浦・国枝栄厩舎)です。14年に新潟でデビューし、5歳となった今年春についに準オープンを卒業。夏には初の重賞挑戦となる小倉記念に出走し、2着に健闘した馬です。

今回出走メンバーを見渡すと、フェルメッツァやフルーキーといったすでに重賞で活躍するライバルたちがおりますが、小倉記念後の新潟記念を優勝して重賞連勝を果たしたタツゴウゲキとハナ差の2着だったサンマルティンなら、ここでも十分力量上位と言えるのではないでしょうか。

前走の小倉記念2着を振り返ってみると、3~4コーナーから早めにスパートし、外々から押し上げていくかたちとなりました。ゴール前はタツゴウゲキと激しい叩き合いになり、最後はハナ差の2着に惜敗してしまいますが、タツゴウゲキの斤量が2キロも軽かったことや、ピッタリと内を立ち回ってきていることを考えれば、着順以上に強い競馬をしたとも言えそうです。

近戦は高いパフォーマンスを連続で披露しており、ここ数戦でかなり力をつけてきたなという印象があります。もともと気性面に課題があった馬ですが、去勢手術を施し馬具を変えるなど、陣営が工夫を凝らし、ようやく素質が開花してきたという感じです。近2戦で手綱を握っている戸崎圭太騎手が引き続き騎乗となっている点も心強く、今回も好走する可能性が高い一頭として注目したいと思います。