皆さんの「会心のレース」といえば?

何年、何十年も馬券を買っていれば、誰しもが一つや二つは「会心のレース」があると思います。私の会心のレースは、今でもワンダーパヒュームが快勝した1995年の桜花賞です。この年の注目馬は公営・笠松所属のライデンリーダー。トライアルの報知杯4歳牝馬特別を快勝し、11戦11勝と完璧な成績。交流元年に颯爽と現れたシンデレラガールであり、単勝オッズは1.7倍。今思えば、人気になりすぎだった印象もありますが、当時は、この約3カ月前に発生した阪神・淡路大震災の影響もあり、とにかく明るいニュースを求めていたという側面もあったかもしれません。

しかしシビアに見れば、ライデンリーダーが快勝した4歳牝馬特別はかなりメンバーが低調だったことに加えて、当時の桜花賞へのステップとしては王道ではなかったこと。そして安藤勝己騎手もいきなり中央GIで1番人気を背負って、いつもの騎乗ができるのか・・・などを思えば、1.7倍の絶対感はありませんでした。

2番人気のプライムステージ、3番人気のダンスパートナーは主流ステップのチューリップ賞組。すでに猛威を奮っていたサンデーサイレンス産駒であり、鞍上には岡部幸雄騎手と武豊騎手。この2頭で決まっても納得でしたが、プライムステージはとにかく気性面が激しく、GIの雰囲気でテンションが上がるようなら、最後に脚が残らないのではないかという懸念があり、そしてダンスパートナーは、ゲートが遅く最後は来るけども単までは・・・という不安要素がありました。

そのチューリップ賞で上記2頭をまとめて交わしたのが、ユウキビバーチェですが、父トニービン×母父マルゼンスキーは、明らかにオークス向きの配合であり、GIでのスピード決着になると、一歩分が悪いのではないかという見方もできました。

そこで浮上してくるのが、ワンダーパヒューム。ダート1200の新馬戦快勝と、未来の桜花賞馬とは思えないデビュー戦でしたが、上り36.0秒は他馬が止まったみえたほど。そして初芝となった3戦目のアネモネSで上り最速で2着を確保と、芝OKも証明。他馬との力関係だけが鍵でしたが、そこは天才・田原成貴騎手で相殺可能。さらに桜花賞では致命的と言われる大外枠も、この年は阪神開催ではなく京都開催だったこともこの馬にとっては追い風となりました。

以上の理由から、私が購入した馬券は18番ワンダーパヒュームの単勝。そして、差し届かずとも2着なら・・・の期待で、17番ダンスパートナーとの馬連1点のみでした。結果は単勝2130円。そして馬連17-18は4420円。馬券の種別が増えた今、これ以上の配当を当てることは普通のことでありますが、20年以上たった今でも私の中ではこのレースを超える「会心のレース」は存在しません。

皆さんにとっての「会心のレース」はどのレースでしょうか?