【ジャパンカップ予想2018】サトノダイヤモンド、全盛期及ばずとも魅力十分

いよいよ秋競馬の頂点を決めるジャパンカップが25日に東京競馬場で開催されます。今年は外国馬が2頭参戦しますが、上位人気馬のほとんどが外国人騎手騎乗ということで、出走馬よりも騎手の方が国際色強い一戦となっております。

今年のジャパンカップは牝馬三冠を果たしたアーモンドアイが人気の中心となりそうですが、同馬の取捨以上に難しいのがその相手でしょう。今回筆者が注目しているのは前走の京都大賞典で約1年半ぶりに勝利をあげたサトノダイヤモンドです。

レースでは中断に控えて早めに上がっていき、直線で各馬を交わして抜け出すと、馬群の間から脚を伸ばしてきた4番人気レッドジェノヴァに半馬身まで詰め寄られながらも何とか凌いで優勝しました。レッドジェノヴァはその後エリザベス女王杯でリスグラシューに3馬身以上差の4着に敗れていることから、レースレベル云々を問われると微妙ではありますが、クラシックの頃から応援していたファンにとっては歓喜の瞬間だったのではないでしょうか。

テン乗りでも見事な好騎乗で勝利をもぎ取った川田騎手には引き続き乗って欲しかったところですが、短期免許のみで約3ヶ月という短い滞在期間の中ですでに3つも重賞を勝っているモレイラ騎手なら割り引く必要もないでしょう。日本での通年免許は叶いませんでしたが、来年は夏まで香港で乗れることも確定したようで、少しは肩の荷も降りたのではないでしょうか。制裁点が多いのがやや気がかりですが、復活の兆しを見せたサトノダイヤモンドでどんなレースを見せてくれるのか、楽しみにしたいと思います。

さて、気になるのは肝心の馬の方のレースぶりでしょう。全盛期と言われていた頃のサトノダイヤモンドは、菊花賞を制した際は中断・後方からマクリ気味に進出し、有馬記念を制した際は好位からの抜け出しと、脚質に幅があり馬券を買う側としては非常に頼もしい1頭でした。ピークは過ぎてしまったのかと思われておりますが、今年のジャパンカップは絶対に敵わないような相手というわけでもなさそうですし、好勝負は十分期待できる1頭かと思います。

状態面ですが、最終追い切りはCW4F53.2-3F37.8-1F11.4(強め)とまずまずで反応も良さそうでした。前走時は6F追いでしたので今回の4F追いがどうなのか評価しづらい部分はありますが、デキはキープできている印象です。調教での動きもそうですが、前走のレースは春以上。今回は3枠3番と内目の好枠を引いたのも好材料で、過去の傾向を見ても内枠は好走傾向にあります。好位から早めの抜け出しで、最後の直線は見せ場を作ってくれると期待しています。