【エリザベス女王杯2019予想】本格化したスカーレットカラー、女王戴冠へ

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今年のエリザベス女王杯で一番重い印を打ちたいのはスカーレットカラーです。

3歳だった昨年は初戦のフェアリーSで2着に善戦するも、その後のクラシックやトライアルレースでは凡走が続き、世代トップクラスとの間にはまだ壁がある印象がありました。しかし、4歳となった今年は夏のマーメイドSで3着に入線すると、続くクイーンSでは最速の上がり3F33秒4をマークし、2着に好走。そして秋初戦の前走府中牝馬Sで、またもや最速の上がり3F33秒2をマークし、ついに重賞初勝利を果たします。

展開が向いたとは言え、昨年の桜花賞では全く歯が立たなかったラッキーライラックもあっさりと交わしており、ついに本格化を迎えたかと思えるような成長ぶりを見せております。

ペースが流れた前走と違って近年のエリザベス女王杯はスローからの上がり3F勝負が定番。スローの展開で届くのかどうかが気がかりですが、馬群の中でも折り合える点は強みですし、2走前のクイーンSのようにスローからも後半の末脚は出せて2着に好走しております。

ある程度前目で進めても伸びてくる馬なので、今回のメンバーレベルを考えればなるべく良い位置を取っておきたいところです。後方過ぎない位置から折り合って脚を溜めることができれば、上位争いに食い込んでくるでしょう。

その相手で一番注目しているのはクロコスミアです。

クロコスミアは昨年と一昨年のエリザベス女王杯でいずれも2着に好走しており、今年で三度目の挑戦となります。昨年は逃げて、一昨年は番手から競馬をしているように、今回の逃げ馬候補の1頭となります。

近2年のエリザベス女王杯の競馬を見ても分かるように、この馬はスローペースに落として出し抜く競馬が得意です。ただ、今年は高速馬場のヴィクトリアマイルで5番手に控えて3着とこの馬にしては意外な好走パターンも見せました。前走の府中牝馬Sも流れた中で外目から好位に上がって5着と悪くはありませんが、やはりこの馬は逃げの一手を打ってこそ。今回はようやく自分の得意な形に持ち込める可能性が高そうで適性面もベストな条件のここは外せない1頭です。

ただ、ここ3戦手綱を握っていた戸崎騎手が先週落馬負傷し、今回は藤岡佑介騎手へ乗り替わりとなります。先週のみやこSではスマハマで逃げて9着に敗れており、個人的にはあまり逃げが上手い騎手という印象がありません。この乗り替わりは人によっては評価が分かれるところかと思いますが、先週のスマハマの負けが良い意味で今回の好走に繋がると信じ、馬券に組み込みたいと思います。

ということで、今年のエリザベス女王杯はスカーレットカラーを本命とし、クロコスミアはヒモに抑えたいと思います。