藤田菜七子騎手所属の根本厩舎に第二のナナコ登場?

念願のJRA初勝利を挙げた藤田菜七子騎手は美浦・根本厩舎の所属です。初勝利は残念ながら自厩舎の馬では挙げられませんでしたが、ようやくプレッシャーから解放されたことと思いますし、何より一番喜んでいるのは根本調教師でしょう。

そんな根本厩舎に早くも次のナナコが入ります。ここまでくると一過性のフィーバーとは思えなくなってきます。なぜカタカナでのご紹介かといいますと・・・馬だからです。

お名前はフルネームでプリンセスナナコ。父メイショウボーラー、母クールレディのメスで、サラブレッドクラブライオンの2歳馬。厩舎が決まった時点でネーミングも考えていたんでしょうか。主戦場は短距離になるかもしれませんが、ダート・芝両刀のお父さんを持つプリンセスナナコ。ただ気の毒なのは兄弟子の丸山、野中騎手でしょう。この馬名ではさすがに乗れません。丸山騎手と藤田騎手はエージェントが同じなのでさすがに使い分けてくるとは思いますが。

もしも丸山騎手、野中騎手のいずれかがデビュー戦に騎乗したとしたら、パドックから飛んで来るであろう罵声が今にも聞こえてきそうなほどに想像に難くありません。そして藤田騎手ですがエージェントがついてから騎乗馬がかなり増えました。この世代では木幡騎手が騎乗数はともかく騎乗馬には恵まれている印象ですが、数を乗るのもまた重要な時期でもあります。

来日したてのデムーロ、ルメール両騎手とも、はじめから騎乗馬に恵まれていたわけではありません。先人のペリエ騎手はじめ、外国人騎手ならとりあえず有力馬に、という流れははじめからあったわけでは決してありません。

デムーロ騎手も小倉が主戦場だった時期もあります。そういう意味では、人気馬で勝つのも大事ではありますが、ちょっと足りない馬を掲示板に載せる、あるいは、取ってほしい権利をきっちり取る、といった地道な努力が結局騎手、馬ともに未来を作るのだといえます。

プリンセスナナコの未来が明るいか暗いかはそれこそ菜七子騎手と陣営にかかっています。出資者からすればなんともいえない空気でしょうが、競馬にもいろんな楽しみ方があると思いますので、出資して応援もよし、外野から馬券で応援もよし、G1以外の条件戦もいろんな角度から楽しみたいですね。