【宝塚記念2018予想】初G1、初阪神も問題なし?ゼーヴィント、“宝塚記念男”池添騎手とのコンビでG1初陣

いよいよ春のG1戦線の締めくくり、宝塚記念が行われます。香港のワーザーを含めて5頭のG1馬と重賞常連馬達が揃い、16頭での出走となりました。

ファン投票の上位馬のほとんどが回避となりましたが、調整の難しい時期に出走してくれた全馬は、現時点での中距離チャンピオンを決めるに相応しいと言えるでしょう。レースへの魅力をさらに面白くしてくれた香港馬ワーザーの挑戦も、関係者に大いに感謝です。

そんな宝塚記念で今回筆者が注目してるのは「ゼーヴィント」です。

ゼーヴィントは重賞2勝の実績馬ですが、G1は今回が初出走となります。サトノダイヤモンドやヴィブロス、昨年の勝ち馬サトノクラウンなどのG1馬達と比べると実績は劣ります。さらに、香港馬のワーザーを除けばゼーヴィント以外の馬は全頭が阪神競馬場で走った経験があり、今回のメンバーで唯一ゼーヴィントのみが阪神競馬場を経験していないという状況です。

実績面や適性面だけ見れば買いづらい一頭と言えるでしょう。それだけで人気を落としそうですが、実は買える条件も決して少なくはありません。非根幹距離の2200mは2戦して2着2回で連帯率は100%と距離適性はバッチリです。今週は降雨も多く、土曜も雨ということで馬場が重たくなる可能性が高そうですが、稍重のアメリカJCCで2着と高いパフォーマンスを見せてくれているように、力の要る馬場も問題はないという点も好材料です。この梅雨の時期に行われる宝塚記念において、道悪適性は明暗を分ける材料と言っても過言ではないでしょう。

さらに、今回注目している一番の理由に前走のパフォーマンスがあります。前走は目黒記念で6着と着順だけ見れば良い結果とは言い難いですが、レースの内容は決して悲観するような内容ではありませんでした。

今回同じローテで望むパフォーマプロミスより1.5kg重たい斤量、かつ実績のない2500mが舞台でしたが、上がりの脚はメンバー最速。さらに直線では前が塞がり、進路を外に持ち出すロスがあっただけでなく、再び伸びようとしたラスト50mでもまた前が塞がる不利がありました。後手を踏まされながらも上がり最速で伸びての6着なら、次は楽しみにしても良いでしょう。

今回は主戦の戸崎騎手から池添騎手へ乗り替わりとなります。池添騎手はオルフェーブル、ドリームジャーニー、スイープトウショウで宝塚記念を三度も優勝した経験がある、まさに“宝塚記念男”とも言える騎手。ゼーヴィントを管理する木村調教師も「頼もしいパートナーを得られたな」とコメントするなど頼りにしており、同馬にとってはこれ以上ないパートナーと言えるでしょう。

初のG1参戦ということで“格”こそ他馬には及ばないかもしれませんが、好条件も少なくなく前走からの巻き返しも期待十分。即通用してもおかしくはないでしょう。今回は馬券的にも非常に魅力なゼーヴィント。“宝塚記念男”池添謙騎手とのコンビで春のG1を締めくくってくれることでしょう!