【エルムS予想2016】人気上位3頭ピックアップ!重要なのは人気上位の取捨選択

先週7日は道内79地点で30度以上の真夏日となり、北海道でこの夏一番の暑さとなりました。北の大地もすっかり夏めいてまいりましたね。

さて、今週末は北海道シリーズ唯一のダート重賞「エルムステークス」が札幌競馬場で開催されます。ダートの一流馬は帝王賞以降は休養に入るため、新進気鋭の馬が揃いやすい重賞レースといった印象があります。さっそく今年の出走メンバーで人気を集めそうな馬をピックアップしてみたいと思います。

人気の3頭をピックアップ!

まずは前走の大沼S(OP、函館・ダ1700m)を優勝したモンドクラッセ(牡5、清水英克厩舎)。約4ヶ月ぶりの休み明けでしたがコースレコードをマークしての圧勝となりました。これまで好走する時は全て逃げていましたが、今回は2番手からの控える競馬で見事に勝利をあげました。一叩きした次は期待ができそうですし、札幌ダート1700mは【3-0-0-0】とベストな舞台です。全6勝のうち5勝は北海道ということもあり、条件的にプラス材料の多い一頭です。

クリノスターオー(牡6、高橋義忠厩舎)は前走の平安S(G3、京都・ダ1900m)で2着。14年の平安Sでは1着、昨年15年は2着と重賞でも結果を残しており能力の高さは疑いようがありません。前走の平安Sでは勝ち馬とは差が開きましたが、2番手追走で後ろから迫られ、直線で馬群に飲まれるかと思いきや諦めずに粘りに粘って後続を抑えました。安定感の秘訣は何と言ってもその勝負根性にあります。エルムSは今年で3度目の出走となりますが、14年は2着、15年は4着と掲示板を外しておらず、今年も上位争いが期待される一頭でしょう。

最後は昨年のみやこS(G3、京都・ダ1800m)の勝ち馬ロワジャルダン(牡5、戸田博文厩舎)。今年香港のチャンピオンズマイルでモーリスを見事に優勝に導いた名手J.モレイラ騎手が手綱を握ることで人気を集めそうですね。前走の平安Sでは2番人気に推されるも10着と大敗し、2走前、3走前も連続5着と近走は好走できておりませんが、3ヶ月の休養で暑さと遠征の疲れもリフレッシュされ、涼しい札幌でのレース、さらに騎手強化と巻き返しの条件は揃っているだけに面白いと見ています。

その他プロキオンS(G3、中京・ダ1400m)4着のブライトライン(牡7、鮫島一歩厩舎)や、昨年の同競走の覇者ジェベルムーサ(牡6、大竹正博厩舎)、前走マリーンS(OP、函館・ダ1700m)で優勝して勢いにのるショウナンアポロン(牡6、古賀史生厩舎)なども上位争いの圏内です。

人気上位の取捨選択が重要!

今回人気の中心となりそうな馬を紹介させていただきましたが、やはり今年は条件がベストなモンドクラッセが人気を背負うかたちになる可能性が高そうです。他の人気上位も強いので波乱の匂いはあまりしませんが、それでもここ3年は1番人気が飛んでおり中波乱といった感じの決着となっていることも忘れてはいけません。穴馬の選択というよりは、人気上位の取捨選択が重要となってきそうです。