【しらさぎS予想2025】豪華メンバーが集結、新たなスター候補誕生なるか?

日曜の阪神競メインを飾るのは1600mの新設重賞「第1回しらさぎステークス」だ。昨年まではリステッド競走・米子Sとして行われていたレースがG3へと昇格し、サマーマイルシリーズの一戦として新たなスタートを切る。記念すべき初年度は14頭立てとフルゲートに近い構成となった。
今年のしらさぎSは第1回目ということもありG1戦線でも活躍してきた実力馬たちが揃い、重賞昇格初年度にふさわしいハイレベルな一戦となった。中でも注目は、昨年のオークスと秋華賞を制した牝馬二冠馬・チェルヴィニアだ。クラシック戦線を牽引した存在が、今回はマイルへの距離短縮に挑む。条件替わりでどこまで対応できるかがポイントだが、G1馬としての格と地力はメンバー随一といえる。
もう1頭の軸となるのは、昨年エプソムCとオールカマーを連勝したレーベンスティール。中距離重賞で安定した戦績を残しており、マイル戦も対応可能。持ち味である先行力を活かせれば、ここでも崩れない競馬が期待できる。
重賞未勝利ながらも注目度が高いのがシヴァース。母に2016年秋華賞馬ヴィブロスを持つ良血馬で、管理するのは栗東・友道康夫厩舎、オーナーはヴィブロスの元馬主・佐々木主浩氏という話題性も十分。2000m戦では勝ちきれない競馬が続いたが、距離短縮後は安定感が増しており、マイルでの重賞初制覇が見えてきた。鞍上にはM.デムーロ騎手を迎え、陣営の本気度も高い。
そのほか、マイル重賞で安定した成績を残すニホンピロキーフ、一昨年のシンザン記念勝ち馬マテンロウオリオンなど、実力馬がそろっており、見応えある一戦が期待される。
サマーマイルシリーズの一環とはいえ、今年のしらさぎSは秋の大舞台を見据えた実力馬が多数参戦しており、単なる夏の一戦にとどまらない。昇格初年度にふさわしいメンバー構成の中で、新たなスター候補が誕生する可能性も高い。今後のG1戦線を占う意味でも見逃せない一戦となる。