【しらさぎS予想2025】第1回から波乱の予感?危険な人気馬多数

夏季競馬の幕開けを告げる新設重賞「しらさぎステークス(G3)」が、注目の一戦として開催される。今年からG3に格上げされたこのレースは、サマーマイルシリーズの重要な一戦として位置づけられ、今後のマイル戦線の中核を担う存在となる。
記念すべき第1回に名乗りを上げた実力馬の中で、ひときわ注目を集めるのがチェルヴィニアだ。昨年、牝馬二冠を達成した世代の女王は、今年に入り京都記念9着、ドバイシーマクラシック6着と不本意な結果が続く。前走のドバイでは、1000m通過が60秒前後とスロー気味の流れとなり、ラスト2ハロンでの瞬発力勝負となったが、上位には食い込めなかった。2走前の京都記念では、道悪の影響もあったとはいえ、1番人気に支持されながらの9着は期待を裏切る結果だった。
さらに3走前のジャパンカップでも4着止まり。これら近3戦はいずれも中距離のスローな展開に泣かされ、瞬発力勝負でキレ負けしている印象が強い。その点、今回初挑戦となるマイル戦がどう出るかがカギとなる。血統的には中距離寄りのタイプであり、距離短縮への対応には不安も残る。また、今回は海外帰り初戦で約2ヶ月ぶりの実戦となるだけに、仕上がり具合も気になるところだ。
とはいえ、メンバーを見渡せばチェルヴィニアの実績はやはり抜けている。昨年のオークス・秋華賞を制した牝馬二冠の実力は伊達ではなく、地力では他馬を圧倒する存在だ。重賞3勝の実績を誇るレーベンスティールも天皇賞・春8着、アメリカJCC12着と近走は不振続き。勢いのある3勝クラス勝ち上がりのシヴァースも、格上相手となると分が悪い印象は否めない。
いずれにしても、チェルヴィニアは人気を集めることが濃厚だが、距離適性や臨戦過程に不安を抱えており、盤石とは言い切れない。対するメンバーも一長一短で、力関係の見極めが難しく波乱の可能性も十分にある。記念すべき第1回から波乱は巻き起こるのか?ファンの注目が集まる。