【札幌日経オープン】道営3歳馬シンボ、菊花賞へ向けた飛躍の一戦となるか

皐月賞・ダービーの二冠を制したコントレイルはこの秋、神戸新聞杯から菊花賞と王道路線を突き進む予定が立てられており、同じノースヒルズの先輩ダービー馬であるキズナが凱旋門賞へと進んだのと異なるローテーションが発表されています。新型コロナウイルスの影響も含まれているところかもしれませんが、ダービーから更に3ハロン伸びてどうなるかというのが悩みのタネの一つとなりそうです。

ディープインパクトが勝利した菊花賞で勝ち馬以外に見せ場を作ったといえるのが先行して早めに仕掛け2着に入ったアドマイヤジャパンでした。淀の3000mで圧倒的1番人気が出るレースでは前につける穴馬に期待してみたい、そんな意味で今回のレースが試金石となりそうなのが、土曜札幌メインレースに組まれている札幌日経オープンに出走予定の3歳馬シンボです。

2010年のパリ大賞典を勝利し、日本で種牡馬入りしたものの、産駒の頭数は伸び悩むベーカバドを父に持ち、母の父はディープインパクトという血統背景の持ち主です。

道営・斉藤正弘厩舎の管理馬ということで、前走の2勝クラスの特別戦・横津岳特別では芝、古馬挑戦、2600mという未知の条件が揃う中、出走13頭中10番人気と低評価ながら逃げて楽勝という内容で、今回も同じ芝の長距離を狙っての参戦となりました。

登録馬の中で唯一の3歳馬ということもあり、斤量も別定で52kgと古馬相手に有利な条件で挑める今回は、前走よりはマークされる立場になりそうですが、前走から引き続き古川騎手が手綱を取る点なども含め、再度の大掛にも期待したい1頭です。

3歳馬の滅多に出走しないレースで、過去10年でも2頭しか出走していませんが、2010年にはトウカイメロディが3歳で制しているためデータと言うには分母が少ないですが、ここを勝てば菊花賞出走へ一歩前進となります。

道営の星とも言える活躍を見せたコスモバルクに続けるか、貴重なベーカバド産駒の挑戦としても注目したいですね。