トゥザヴィクトリーとブロードアピールの気になる共通点

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ご存知というかたも多いだろうが2頭とも現役時代は同じオーナーの所有馬だった。同オーナー初期の名牝と言っていい2頭かと思うが、いずれも同オーナーはそのほとんどの産駒を所有しておらず、多くがクラブの募集馬となっている。

当時から多数のオープン馬を所有する有力オーナーではあったが、ディープインパクトやキングカメハメハなどの超大物を所有する以前のことなので、いろいろな事情でやむを得ず産駒がクラブの募集馬となっているのか理由は定かでないが、日本一の目利きと言えるオーナーが自身が所有していた名牝の産駒のほとんどを所有していないことはかねてより気になっていた。

現在の状態に落ち着いている経緯について知る由もないが、20歳を超える超高齢となった今でもこれだけの注目・人気を集める名牝2頭なので、産駒がよりファンに身近なクラブ馬となってよかったのではないかとも思うし、一方で産駒がGⅠタイトルに手が届いていないという点ではさすが日本一の目利きオーナーの引きの強さという印象も受ける。

余談ではあるが、2頭の現役時代の代表的な勝鞍と言えるエリザベス女王杯や根岸ステークスでは個人的に良い思い出もあり、先週はたまたま2頭の産駒がそれぞれ出走、そろって断然人気で負けたことで2レースとも3連単が的中し、個人的にもなにかと縁を感じるというか思い出深い名牝2頭なのである。