サイアーラインに残したい1頭

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現代の日本の競馬で言えば間違いなくディープインパクト、そしてその父サンデーサイレンス系統こそがサイアーラインとしては超王道で間違いないでしょう。対抗としてキングカメハメハ、ミスタープロスペクター系が挙げられます。

先日惜しくも引退が発表されたドゥラメンテは父にキングカメハメハ、母父にサンデーサイレンスを持つ、近代日本競馬の血の結晶とも言える良血。それだけに、種牡馬入りしたら相手探しの難しい1頭ともいえます。個人的にはダイナカールとのクロスなんて面白いかも?などというのはまた別の機会に・・・。

血統に投資をする方々にとって種付けは決して安い買い物ではないため、やはり一か八かは避け、手堅い種付けをしたいものでしょう。実績のない父系は淘汰されていってしまうのが常というものです。

日本名馬史に間違いなく残る中の1頭メジロマックイーンの近年の役目と言えば、父ステイゴールドの母父としてが専ら。しかしながら途絶えたかに見えた直系が、2015年から種牡馬入りしたギンザグリングラスにより繋がっています。このギンザグリングラスは、スマートファルコンの半妹カヤドーミーティアなど、悪くない相手につけてもらっています。

単純にそろばんをはじいているだけでは買いづらい系統だとは思いますが、ロマンがあるのでしょう。思い入れも少なからずあるでしょう。個人的な話をすれば私も毎年テイエムオペラオー産駒にはひっそり期待しています。

そして、トウカイテイオー産駒クワイトファインが検討段階とは言え、種牡馬入りの可能性が残されているようです。サンデーサイレンス産駒の大活躍から、勢力図の塗替えは致し方無いものではありますが、細くてもいいので、日本競馬を盛り上げてくれた血統も、ぜひ残していってもらいたいものです。少ない中から、再興を果たす血統もあるかもしれません。

皆さんにとっても、そういった思い入れのある血統などがあるのではないでしょうか。