【日本ダービー2025】“生贄”はクロワデュノールか?1番人気を飛ばし続ける逆神・粗品のジンクス

先週のオークスでは、1番人気のエンブロイダリーを本命に据え、結果は9着。馬券を大きく外したのは、おなじみ“逆神芸人”の霜降り明星・粗品である。春のG1戦線では、ヴィクトリアマイルで本命に推した2番人気ボンドガールが16着、NHKマイルCでは1番人気アドマイヤズームが14着と、逆神ぶりを存分に発揮してきた。

そんな中、ついに今週は競馬ファン最大の注目レース、日本ダービーが開催される。世代の頂点を決める一戦とあって、粗品の“呪い”が波乱を呼ばないことを願いたいところだが、彼にダービーをスルーする選択肢は存在しない。

粗品の近年のダービー予想は一貫しており、1番人気の馬を頭固定に据えるスタイル。2023年はジャスティンパレス(1番人気)で2着、2022年はソールオリエンス(1番人気)でやはり2着。さらに2021年にはダノンベルーガ(1番人気)が4着に敗れ、いずれも馬券的中とはならなかった。

では、今年の1番人気候補は誰か。皐月賞を制したミュージアムマイル、そして2着だったクロワデュノールの2頭が筆頭に挙がる。中でも東京コースとの相性や距離適性を加味すれば、クロワデュノールが1番人気となる可能性が高い。実際、粗品はホープフルSと皐月賞の両方でこの馬を本命視。ホープフルSでは馬単を的中させており、「完成度だけで言えば怪物クラス」と高く評価していた。皐月賞でも「この馬を超えるほど成長した馬はいない」と、成長力を絶賛している。

ホープフルSと皐月賞という2つのビッグレースで本命にされたクロワデュノールが、今年のダービーでも1番人気に推されれば、粗品の得意とする“1番人気アタマ固定”の買い方が再び炸裂することになるだろう。だが、これまで何度も人気馬を飛ばしてきた“逆神”としての実績を思えば、クロワデュノールにも一抹の不安がつきまとう。

ダービーは年に一度の大舞台。粗品が本命にした時点で、その馬が逆風にさらされるのはもはや“風物詩”とも言える。今年の主役候補であるクロワデュノールが、その呪縛を跳ねのけて勝利を掴むのか。それともまた、逆神の力が日本ダービーを波乱に導くのか。注目の一戦である。