【オークス予想2025】逆神モード全開の粗品、今年も狙うは桜花賞上位組か?
先週のヴィクトリアマイルでは、2番人気のボンドガールを本命に推した粗品だが、結果は16着とブービー負け。その前週のNHKマイルカップでも、1番人気のアドマイヤズームを本命視しながら14着と大敗を喫しており、近走では“逆神”ぶりが際立っている。
気になる今週のオークス予想だが、粗品の近年の傾向を振り返ると、昨年は1番人気のステレンボッシュを本命に据え、結果は2着で馬券は不的中。一昨年は1番人気リバティアイランドを指名し、見事1着で馬単的中。そのさらに前年は4番人気ナミュールを本命に据えるも3着で、こちらも馬券は外れている。
これらの予想から見えてくるのは、粗品がクラシックレースにおいては伏兵よりも実績馬を重視しているという点だ。特に、桜花賞や阪神ジュベナイルフィリーズなど、既にG1で好走歴のある馬を中心に本命を組み立てており、的中率はやや低いものの、選んだ馬は高確率で掲示板圏内に入っている。
今年のオークスに関しても、中心となるのは桜花賞の1~3着馬と見ていい。1着のエンブロイダリー、2着のアルマヴェローチェ、3着のリンクスティップの3頭が人気上位を占めるのは確実で、この3頭の取捨が馬券攻略のカギとなる。なお、桜花賞では粗品は2着のアルマヴェローチェを本命にしていたが、勝ち馬エンブロイダリーを3着付けの評価とし、惜しくも馬券を逃している。
データ面から見ても、オークスは桜花賞組が圧倒的な強さを誇っており、過去10年で7勝(7-5-7-63)を挙げている。粗品がこれまで本命にしてきた馬もすべて桜花賞組であり、今年もこの中から本命を選出する可能性が高い。
粗品のオークス予想における最大の基準は「完成度」だ。3歳春時点でどれだけ完成された走りを見せているかを重視しており、現時点で3連勝中、重賞を連勝しているエンブロイダリーは、安定感・完成度ともに最上位に評価できる存在だ。粗品が本命に据えるならば、連軸として1・2着固定のフォーメーションで勝負してくる可能性が高い。
もっとも、ここ数戦の逆神ぶりを踏まえれば、粗品の本命馬には一抹の不安もつきまとう。本命にした馬が凡走を続けている現状を考えると、予想内容を参考にしつつも、慎重な姿勢で馬券検討を進める必要がある。