【ヴィクトリアマイル予想2025】“外し屋”粗品、波乱のG1戦をどう見る?
今や芸人としてだけでなく、“大のギャンブル好き”としても知られる粗品。生粋のギャンブラーとして数々のレースに挑んできたが、その予想成績は“逆神”とまで称されるほどの伝説級だ。
先週のNHKマイルカップでは、アドマイヤズームを本命に推すも14着に大敗。1番人気を盛大に飛ばし、その逆神ぶりを遺憾なく発揮した。こうした展開はもはやファンの間では恒例行事となっており、粗品の予想は「外れる前提で参考にする」という特殊な立ち位置を確立している。
注目は今週末に迫るヴィクトリアマイルの予想だ。過去の同レースでは、2023年に2番人気のナミュールを本命視して8着、2022年には3番人気のソダシを本命にして2着とし馬連を的中。2021年は1番人気のレイパパレを本命にし、結果は12着。いずれも人気馬を狙っては散る展開が目立つ。
そもそも、過去10年のヴィクトリアマイルにおける1~3番人気の成績は【2-2-3-21】と芳しくない。3着以内に入ったのはわずか8頭で、G1としては波乱含みの一戦。伏兵の激走も珍しくなく、人気馬が信頼できないのがこのレースの特徴だ。
それでも毎年、粗品は人気上位から本命を選び、結果的に傾向どおり“飛ばす”ことで逆神としての期待に応えてきた。一昨年の的中も例外であり、むしろそれが奇跡に思えるほどだ。
今年の主な上位人気候補は、ドバイG2を制したアスコリピチェーノ、オークス2着の実績を持つステレンボッシュ、そして秋華賞2着のボンドガール。粗品は過去にアスコリピチェーノを京成杯AHで、ステレンボッシュをオークスで本命視しており、いずれも不的中。ボンドガールに関してはこれまで本命にしたことはない。
となれば、過去に評価したアスコリピチェーノかステレンボッシュのいずれかを、今回も本命に据える可能性が高い。もしその予想が出たら、逆に「危険な人気馬」として警戒する材料になるだろう。
果たして今年、粗品が本命に選ぶのはどの馬か。彼の“逆神パワー”が再び炸裂するのか、それとも奇跡的に波乱を制するのか、競馬ファンとしては目が離せないところだ。