11歳までバリバリ現役だったG1馬サウンドトゥルー、岡田スタッドで引退名馬に

記事「11歳までバリバリ現役だったG1馬サウンドトゥルー、岡田スタッドで引退名馬に」のサムネイル画像

セン馬は息が長いとはいいますが、最近の日本の競馬ではなかなか難しくなってきています。そういった意味で、JRA、地方競馬ともにファンを獲得してきたサウンドトゥルーの存在は、大きかったのではないでしょうか。

2016年のチャンピオンズカップではダート6戦6勝のアウォーディーが1番人気に推された中、後方2番手から突き抜けて鮮やかに勝利し、その年のJRA最優秀ダートホースに輝いています。

2歳から11歳までの10シーズンにわたり、中央・地方ともに活躍を見せたサウンドトゥルーですが、現在はひだか町の岡田スタッドで引退名馬として暮らしています。

8歳11か月目にして地方競馬に活路を見出したサウンドトゥルーでしたが、南関東では9歳いっぱいまでしかレースに出走できないという規定があります。

例外の特例として、中央競馬でいうオープンクラスとなるA1馬ならば、その年のレースで5着以内に入れば翌年も走ることが可能となっており、9歳初戦の金杯を勝利したサウンドトゥルーは定年延長の権利を獲得し、10歳にして金杯、東京記念と重賞2勝をあげる活躍を見せました。

昨年11歳となりましたが、報知オールスターカップで3着に入り、今年12歳にして現役続行の権利を得ましたが、昨年3月の調教中に右前脚の種子骨を骨折してしまい、関係者の協議の結果、引退となりました。

現在岡田スタッドで過ごしている馬房と放牧地は、JRA重賞勝ち馬最長寿記録を打ち立て大往生となったマイネルダビテが使っていたもので、長寿を願ってのものと思われます。

無事是名馬という言葉もありますが、マイネルダビテの記録となる36歳8か月27日を超えられるように、余生を穏やかに過ごしてほしいですね。