【弥生賞2021予想】2歳王者の始動戦、単勝妙味は重賞実績馬にあり?

今週は皐月賞トライアルとなる弥生賞ディープインパクト記念が日曜中山のメインレースに組まれています。

一昨年の2歳王者コントレイルは皐月賞に直行となりましたが、昨年のホープフルS勝ち馬のダノンザキッドがここから始動ということもあり、新星対2歳王者という構図に今年はなりそうです。

フルゲート18頭に登録12頭と少な目の登録にはなりましたが、マル外血統で芝1500m、1600mと連勝できているキングマン産駒のシュネルマイスターは引き続きルメール騎手が騎乗予定となっており、キングマン自身はマイル以下で力を発揮してきた馬だけに、さらに2ハロンの延長がどう出るのか、注目したい1頭となっています。

また前走のホープフルSではダノンザキッド相手に4着敗退となったものの、姉のメロディーレーンを見る限り、明け3歳以降でさらによくなってきそうなドゥラメンテ産駒のタイトルホルダーにはシュネルマイスターのデビュー戦に騎乗していた横山武史騎手が初騎乗となっており、収得賞金1000万円はダービーまでを考えると微妙なラインなだけに、ここで2着以内を確保しておきたいところでしょう。

ダノンザキッド1強となりそうな単勝オッズになりそうですが、今回注目したいのはここ3戦中山コースにこだわったローテーションが組まれているロードカナロア産駒のタイムトゥヘヴンです。前走で騎乗したデムーロ騎手は今回はテンバガーに騎乗予定となっており、今回は三浦騎手との新コンビで挑む予定となっています。

前走の京成杯では押し出される形でハナを切る競馬となり、1番人気のグラティアスに突き放されての2着という結果となっていますが、本来は番手で競馬ができる馬だけに、今回も少頭数、かつハナを主張したい馬がいないメンバー構成となるだけに、テン乗りとなる三浦騎手がどのような位置取りを選択するのかも気になるところです。

またタイトルホルダー同様に収得賞金1150万円と先を考えると微妙なラインにいるため、皐月賞、ダービーまで見据えたローテーションを組むためにはここで最低でも3着以内、皐月賞でも掲示板には食い込んでおかないとダービー出走のためにまたもう1走せざるをえないところにいます。

ダノンザキッドが本番への試走、叩き台と考えれば、単勝は他の馬のほうが妙味がありそうで、そういった意味では鞍上人気しそうなルメール騎手騎乗のシュネルマイスターよりは、タイトルホルダー、タイムトゥヘヴンといった重賞実績馬の単勝に妙味があるのかもしれません。