【AJCC予想2020】ステイフーリッシュ、ルメールと新コンビで“善戦”脱却へ

先週の日経新春杯に続きG2の開催となるアメリカジョッキークラブカップ、通称AJCCですが、ハンデ戦だった日経新春杯と異なり別定戦で行われるため、昨年秋に結果の出なかった実績馬が多く揃った印象のメンバー構成となりました。登録時点で13頭と全頭出走可能になっていましたが、今回注目したいのがルメール騎手に乗り替わりとなったステイフーリッシュです。

中山競馬場は2歳時のホープフルステークスでの3着や昨年の中山金杯での2着があり、寒い時期の中山コースは相性が良さそうです。昨年は京都記念など重賞で3度の2着、2度の3着など惜しいところで涙を呑んだレースが多い一年となってしまいましたが、成長力には定評のあるステイゴールド産駒で、父自身も6歳春まで重賞未勝利馬だったため、明けて5歳になる今年はさらなる良化も期待できるのではないでしょうか。

栗東・矢作厩舎としても昨年大躍進を遂げ年度代表馬にも選ばれたリスグラシューが引退し看板馬不在と言える状況になったため、若駒にはもちろんのことですが、次への期待というのはステイフーリッシュにも大きく掛かっていることでしょう。

また、騎乗するルメール騎手にとっても、2016年のスーパームーン、昨年のフィエールマンと2着が続いているレースであり、そろそろこのレースでも目に見える結果が欲しいのではないでしょうか。

ルメール騎手の騎乗馬ということで人気が集まってしまう傾向はありますが、今週は冒頭でもお伝えしたとおり凱旋門賞にも参戦したブラストワンピースや、近走でも重賞好成績が続いているミッキースワロー、叩き3戦目でマーフィー騎手騎乗のラストドラフトなど有力馬が多数揃っているため、ステイフーリッシュも伏兵とまではいかないまでも3番人気以下に落ち着きそうなため馬券的にも狙い所と言えそうですね。