【ドーヴィル大賞2022】ステイフーリッシュ、凱旋門賞への弾みなるか?

28日(日)はフランスのG1「ドーヴィル大賞」(G1、芝2400m)が開催。10月の凱旋門賞へ向けた前哨戦として使われることが多く、日本から遥々旅立ったステイフーリッシュ(牡7、矢作芳人厩舎)も前哨戦として同レースを選択。海外遠征は今回で4度目と慣れたもので、15日に現地へ到着し、輸送もスムーズにクリアしてきた。

今年初戦はサウジのレッドシーターフHを快勝し、続くドバイのドバイゴールドCも勝利し、海外の3000m以上の重賞を連勝と心強い実績が魅力のステイフーリッシュ。とくにドバイではゴール前でもうひと脚を使って叩き合いを制してと、抜群のスタミナと勝負根性を発揮。少々タフな展開でも粘り込んでくる脚質は海外の馬場とも相性が良さそうだ。

先日ドーヴィル競馬場で開催されたジャックルマロワ賞は稍重の発表だったが、1600mで1:34.07と時計は出ている。ドーヴィルは6月から雨が降っておらず良馬場の状態が続いており、ジャックルマロワ賞当日も雨ではなく散水しての稍重なので、実際時計は出ていた。高速馬場に近い馬場と考えても差し支えないだろう。

血統的にはタフな馬場もこなせそうなステイフーリッシュだが、ドバイやサウジが軽い芝の長距離戦だったことを考えると、良馬場がベストだろう。今のドーヴィル競馬場の馬場なら、能力は十分に発揮できそうだ。

過去4回あった日本馬による凱旋門賞2着の内3回はステイゴールド産駒ということで、本番での激走にも期待したいところだが、まずは前哨戦のここを華麗に制し、弾みをつける結果を残せるかに注目だ。