【ヴィクトリアマイル2025予想】ステレンボッシュ条件好転で反撃!得意の1600mで改めて期待
前走の大阪杯・13着から巻き返しを狙うステレンボッシュ。
大阪杯は1000m通過が57秒5という超ハイペースで、ステレンボッシュは11番手の後方から追走。道中は大きな不利はなかったものの、外を回るロスがあり、直線ではまったく伸びを欠いて13着に沈んだ。内容としては不可解な大敗にも映るが、当日は海外遠征帰りの4ヶ月ぶり、加えて関西への当日輸送という厳しい条件下であった。さらに相手は強豪牡馬揃いで、しかもレコード決着。内が圧倒的に有利な馬場傾向のなかで、終始外を回らされる展開では仕方ないという見方もできよう。全てが噛み合わなかったレースで、度外視とまではいかずとも評価を大きく落とす必要はないと見る。
今回はひと叩きされたことで、まず状態面の上積みに期待したいところ。戸崎騎手が手綱を取った1週前追い切りでは、美浦のWコースで5F67秒9-1F11秒3という時計をマークし、動きにも余裕が見られた。明らかに前走よりも良化が感じられ、叩き2戦目での変わり身に注目が集まる。
また、今回は2000mから1600mへ2Fの距離短縮となる。マイル戦は約1年ぶりとなるが、ステレンボッシュにとっては本来得意とする距離である。昨年の桜花賞では、当時の2歳女王アスコリピチェーノを鮮やかに差し切り、鋭い末脚で勝利を収めた。2歳時には阪神JF・2着などマイル路線で実績を残しており、3歳時は2400mのオークスで2着、2000mの秋華賞と2400mの香港ヴァーズでともに3着と中距離でも善戦してきたが、気性面を考慮すればマイルこそがベストだと考えられる。
今回は2000m戦からマイルへの距離短縮に加え、牡馬混合戦から牝馬限定戦への条件好転、そして海外帰り2戦目と好材料が揃う。4戦4連対と崩れていないマイル戦なら、再び輝きを取り戻す可能性は高い。実力はすでに証明済みで、ここは堂々と主役を張れる舞台だ。復活の勝利を挙げ、女王としての威厳を取り戻せるかに注目したい。