歴代最強配合?ステイゴールド・メジロマックイーンに続くニックスは

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サラブレットの生産者の役割は、優秀な血統を世に残し、より強い馬を作ることだといわれています。まさに、競馬は血統のスポーツ、ブラッドスポーツと言われている所以です。そんな生産界の中で、今もっとも注目されている血統があります。

それは「父ステイゴールド」かつ「母父メジロマックイーン」という血統です。今回はこの血統がなぜ、ここまで注目されているのか?詳しく調べてみることにしました。

最強のニックス・メジロマックイーンの強さと特徴

ニックスという言葉を聞いたことはありますか?ニックスとは、配合上でとくに相性がいいと言われている父と母父の組み合わせのことをいいます。配合とはまさに神の領域と言っても過言ではなく、そのすべてが解明するのはまだまだ遠い先のお話でしょう。

それでも経験則から、父ステイゴールドで母父がメジロマックイーンは相性が良いことで知られ、優秀な成績を上げている産駒が多いことから注目され、この配合にチャレンジする生産者が増加しています。

この血統の代表格は、三冠馬オルフェーヴルやゴールドシップ、ラブイズブーシェ、フーラブライド等です。オルフェーヴルの影に隠れてしまいますが、全兄のドリームジャーニーも他の競走馬と比べればG1を2勝した超一流馬。生産者たちは第2、第3のオルフェーヴルを誕生させようと、このニックスに賭けているわけです。

ステイゴールドとメジロマックイーン

昨年2月5日、21歳で亡くなったステイゴールド。G1勝利になかなか恵まれないことで知られ、「善戦ホース」となり、多くの方から愛され続けていましたが、香港ヴァースではいよいよ国際G1を勝ち優秀の美を飾り、引退していきました。

一方、2006年4月3日に19歳で、この世を去ってしまったメジロマックイーン。父にメジロティターン、母がメジロオーロラという血統で、父子3代に渡り天皇賞制覇という偉業を成し遂げた名馬です。

日本競馬史上、獲得賞金が10億円を突破したのは、メジロマックイーンが始めてでしたが、父系としては活躍する産駒に恵まれなかったという経緯もあります。

ニックス以外にも強さに繋がる何かがある?

ステイゴールドは、コンパクトな馬体で体重も400kg台です。一方で、メジロマックイーンは体重が500kgを超える大型馬でしられ、この2頭は性格もまったく違います。ステイゴールドはイレコみやすく、マックイーンは、どっしりと構え落ち着いています。

このような点から見ても、お互いにないものが上手く良い方にマッチすることによって、強い馬を生み出すのではないかとも言われています。

血統だけでなく、相互補完的な面からみても、大変面白いですね。競馬に方式はありませんので、これからもたくさん個性的な馬が誕生しそうですね。ステイゴールドが亡くなったため、残念ながらこのニックスがこれ以降増えることはありませんが、今のこるこの配合の産駒に注目するとともに、新たなニックスの発見などにもぜひ注目をしてください!