スワーヴリチャード引退、種牡馬に

2018年の大阪杯、2019年のジャパンCなどを優勝したスワーヴリチャード(牡6、庄野靖志厩舎)が、29日付けで現役を引退することが明らかになった。28日、同馬を管理する庄野調教師が明かした。今後は北海道安平町の社台スタリオンステーションで種牡馬になる予定。

スワーヴリチャードは2016年9月に阪神でデビュー。同年の東京スポーツ杯2歳Sで2着に好走後、続く共同通信杯を優勝し、クラシック戦線に名乗りを上げた。皐月賞では6着に敗れたが、ダービーでは2着に好走し、クラシック戦線の盛り上げに貢献。同年の秋はアルゼンチン共同通信杯を勝利し、重賞2勝目を達成した。

翌年の4歳の年は金鯱賞を制して好スタートをきると、春の大阪杯を優勝してG1初制覇を達成。その後もG1戦線を主戦場とし、安田記念・3着、ジャパンC・3着、ドバイシーマクラシック・3着、宝塚記念・3着と勝ち切れない競馬が続きながらも善戦した。昨年11月のジャパンCを優勝し、G1・2勝目を達成した。前走の有馬記念では12着に敗退。レース後に鞍上が歩様に違和感を感じ下馬し、後に右飛節に腫れが見られたが、大事には至らなかった。次走はドバイシーマクラシックを視野に入れていたが、オーナーサイドとの協議の結果、現役を引退することが決定した。有馬記念・12着がラストランとなった。

スワーヴリチャードは父ハーツクライ、母ピラミマ、母父Unbridled's Songという血統。通算成績は19戦6勝、うち重賞は5勝。スワーヴリチャード号、お疲れ様でした。