【JRAすみれS予想2025】ファイアングランツ、データ不利を覆せるか試金石の一戦

今週土曜日の阪神9レースでは、芝2200メートルで行われる3歳オープンのリステッド競走、すみれステークスが実施されます。今年は13頭と少頭数ながら注目の一戦となりそうです。
過去5年のデータを振り返ると、このレースは末脚勝負になりやすく、前走で上がり3ハロンのタイムが3位以内だった馬が5勝、2着4回と好成績を収めています。今年の出走予定馬では、前走がダート1800メートル戦だったため評価が難しいルヴァンスレーヴ産駒のコウジョリョウゾク、先日のフェブラリーステークスを制したコスタノヴァの半弟で、前走のゆりかもめ賞で2着に入ったドゥラメンテ産駒のファイアンクランツ、そして前走若駒ステークスで3着に好走し、母にエリザベス女王杯勝ち馬のラキシスを持つバゴ産駒のミラージュナイトが該当します。
前走の京成杯では2番人気に支持されながらも、直線で伸びを欠き5着に敗れたウートンバセット産駒のパーティハーンは、新馬戦・未勝利戦では鋭い末脚を見せていたものの、今回のデータ傾向からは強調しづらい1頭となっています。
ローテーションの面では、前走が新馬戦・未勝利戦だった馬にとっては厳しいレースとなる傾向がありますが、前走で0.2秒差以上をつけて勝利した馬に限れば1勝・3着1回と健闘しています。今年はこの条件にドゥラメンテ産駒のホウオウアートマンとルーラーシップ産駒のジーティーアダマンが該当しており、データ的には好走の余地がありそうです。
また、所属別に見ると過去5勝すべてが関西馬によるもので、関東馬の最高成績は2着まで。今年の人気馬の一角を担うファイアングランツは美浦・堀厩舎の管理馬で、前走に続きキング騎手が騎乗予定。人気も上がってくる可能性がありますが、今回は輸送も含めて試金石の一戦となりそうです。