【加付式“連番の法則”】2020年夏競馬のまとめ、回顧・検証

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3月から本格化したコロナ禍の中、「無観客」のまま夏競馬も終了。この後は、再び舞台を中央開催に戻し秋シーズン、そして再びGⅠシリーズを迎えることになる。夏競馬、いわゆる「夏のローカル開催」期間中、コロナ禍・第2波に見舞われた日本列島。お盆をはじめとした帰省や旅行からイベント関連まで、全く様変わりした今年の夏休み期間。地方競馬においては開催場毎に徐々に「有観客」の再開を始めたり、一部開催中止を余儀なくされたりしたが、中央競馬においては無観客ながら夏競馬も予定通り、無事開催を続けることが出来た。

それでは、「加付式連番の法則」を検証する本コラムも夏競馬終了の区切りを迎えたので、振り返り、データとともに各種傾向なども探りたいと思う。

連番の法則夏競馬(7月4日~9月6日)の全結果は下表のとおり。

出現回数と出現率
-西合計出現率(%)
ALL連番2121236510.0
一組連番1088211830847.5
同番3317156510.0
合計162120156--
出現率(%)67.571.465.0--
一日平均出現回数
-西
ALL連番1.11.51.2
一組連番5.45.95.9
同番1.71.20.8
合計8.18.67.8

※分類は、「東:福島、新潟」「西:阪神、小倉」「北:函館、札幌」

※組別、場別とも「同番」「一組連番」、同時に成立(13番→2番→3番 等)は「同番」としてカウント

「ALL連番」・「同番」組の平均配当と最高配当
-ALL連番同番
3連複3連単3連複3連単
平均配当¥27,299¥154,453¥19,125¥116,604
最高配当¥273,950¥1,412,320¥140,380¥826,670

※「一組連番」は出現数過多につき割愛

週毎の「回顧・検証」コラム同様、夏競馬全体を見ても組別データでは「一組連番」の出現率が1日平均「5.4回~5.9回」、つまり1日12レース中5~6レースが「一組連番」で決着していたことがわかる。「一組連番」は出現回数が多いので、今回のまとめでも平均配当は出さなかったが、330万の最高配当を筆頭に100万超の特大万馬券だけで7回を「夏競馬・10週間」で記録。中でも、重賞レースから最高配当の330万(中京記念)や244万(CBC賞)などを出し、重賞ではなかったもののメインレースからも1回122万(越後S)出ている。「上半期」同様、狙った軸馬番号の両脇馬番を抑えずに取り逃がしては勿体ない、ということが夏競馬からも言えた結果ではないだろうか。

「同番」組み合わせの出現率は、1日平均回数が「0.8回~1.7回」、つまり1日12レース中1~2回と上半期同様の出現率。ただ、「0.8回」の北海道シリーズだけは、狙い難かった結果となった。「同番」の平均配当は、3連複約1.9万、3連単約11.6万と出た。夏競馬を振り返っても「人気薄同士の同番」は少ない。上位(1・2番)人気やコラム注目の「3~5番人気」が圧倒的多数である。つまり5番人気以内に読者自身の軸馬がいる際には当該馬番の「同番」を抑えることがまず肝要。そして「同番」の相手3頭目には、読者自身の相手馬番を基本に、「YouTube解説編『同番』」で示した「同番と一組連番に該当する両脇馬番」を抑える余裕があれば、さらに確率は上がる。

毎週最もお勧めとしている「ALL連番」組み合わせの出現率は、1日平均回数が「1.1回~1.5回」、「同番」同様1日12レースで、1~2レースが平均的出現回数と言えた。「ALL連番」の平均配当は、3連複約2.7万、3連単約15.4万と出て、最高配当は100万超。すべての開催で「1.0回」以上の確率を残したので、狙い続けてその「1回」をモノに出来れば「御の字」の配当を得られたのではないだろうか。「少額投資で高配当」と推奨する「ALL連番」、読者自身の軸馬から「YouTube解説編『ALL連番』」で示した買い方を参考いただき、下半期には是非「一発ホームラン」を!

開催場別では、特に際立っての善し悪しは印象には残らなかったが、データで見れば西日本(阪神・小倉)は、全体出現率が「71.4%」で少し高かったようだ。東日本(福島・新潟)と北海道(函館・札幌)は、ともに全体出現率「65.0%」で並んだ。ただこの2地域、「ALL連番」と「一組連番」は、ほぼ同じ出現率であったが、「同番」出現率に差が現れた。前記「同番」項で少し触れたが、北海道では1日平均「0.8回」と1回も出現しない不遇日が多かったのに対し、東日本では1日平均「1.7回」、約2回近く出現と幸運日が多かったと言えた。東日本開催を主戦場に「同番」で挑まれた方には、西日本開催を主戦場に「ALL連番」(1日平均「1.5回」)を挑まれた方同様、好成績を残せたのではないだろうか。

最後に、常々「メインレースだけでもチャレンジを・・・」と書いているが、夏競馬の重賞レースのデータを公開しよう。

重賞競走・全20回(7月4日~9月6日、除 障害重賞)
-ALL連番一組連番同番
出現回数2104
出現率10.0%50.0%20.0%
3連複平均配当¥128,550¥70,157¥57,990
3連単平均配当¥722,630¥634,002¥422,112

重賞での「ALL連番」は出現回数こそ「2回」であったが、内1回が3連単100万馬券。 平均でも3連複約13万、3連単約72万と全体平均を大きく上回った。「同番」はその倍の「4回」出現。最高配当の3連単80万馬券を筆頭に4回すべて10万超配当で、平均配当3連複約5.7万、3連単約42万と、こちらも全体平均を大きく上回った。「一組連番」は全体平均と比すことは出来ないが、平均配当3連複約7万、3連単約63万。夏競馬も「重賞レースだけ狙ってみても価値があった」と断言できる結果と言えるので、「法則買い」未チャレンジの読者諸兄には、是非、秋競馬ではチャレンジしていただきたい。