【スプリングS2025予想】波乱の使者となるか?スワローシチー✕田辺裕信騎手の新コンビに勝機あり

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日曜の中山メインは皐月賞トライアル「スプリングステークス」が行われる。

弥生賞や東京重賞組と比べると、近年は皐月賞での活躍馬が少ない印象もある。しかし、過去にはキタサンブラックやウインブライトといった後のG1馬を輩出しており、長い目で見れば将来のG1戦線を担う逸材が登場する可能性を秘めた一戦といえる。

今年の出走頭数は12頭と少し寂しいが、その中でも注目したいのがミッキースワロー産駒のスワローシチーだ。

ミッキースワローといえば、アルアインやレイデオロ、キセキと同世代で、菊花賞では“関東の秘密兵器”と呼ばれた実力馬だった。長く使える末脚が魅力で、古馬になってもG1戦線で善戦を続けたものの、惜しくもG1タイトルには手が届かなかった。そんなミッキースワローが種牡馬入りし、産駒からG1馬を送り出してほしいという期待が高まる。その中でもスワローシチーは、父譲りの素質を十分に備えている馬といえる。

これまで8戦1勝の成績ながら、レース内容を見れば常に鋭い末脚を繰り出している。展開やコース取り、そしてまだ成長途上という要素が重なり、なかなか勝ち切れていないが、未勝利戦を勝ち上がった際の走りはまさに父を彷彿とさせる完璧に近い内容だった。道中を楽に追走し、直線でスッと差し切る姿は、父譲りの末脚の破壊力を証明したといえる。

前走の1勝クラス・水仙賞でも、道中の手応えは抜群だった。しかし、超スローペースの上がり勝負となり、2番目に速い末脚を使いながらも前を捕まえきれず8着に敗退。ただし、完全に展開が向かなかっただけで、悲観する内容ではない。今回は距離短縮に加え、メンバー強化によるペースアップが見込まれる。スワローシチーにとって末脚を生かしやすい流れになる可能性が高く、巻き返しが期待できる。

さらに、今回の鞍上は田辺騎手との初コンビが実現。田辺騎手といえば、2014年のフェブラリーステークスで16番人気のコパノリッキーをG1制覇に導いたほか、2021年のセントライト記念ではアサマノイタズラで初騎乗勝利を果たした実績がある。どちらも乗り替わり初騎乗での大仕事だっただけに、今回も一発があっても不思議ではない。