【スイートピーS予想2025】波乱か順当か?“買い”と“危険”の人気馬を見極めろ!

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今週土曜、東京10レースに組まれているのは、芝1800メートルで行われる3歳牝馬限定のリステッド競走・スイートピーステークスである。オークスへの優先出走権が与えられるトライアル競走で、今年は14頭が登録している。

同じくオークストライアルとして知られるフローラステークスに比べると、本番のオークスとの関連性はやや薄く、過去のデータからも直結性は高くない。

過去5年の結果を振り返ると、逃げた馬はすべて馬券圏外に沈んでおり、逃げ脚質にとって厳しい傾向が見られる。今年の出走予定馬では、新馬戦と前走アルメリア賞をいずれも逃げ切って勝利したアドマイヤマーズ産駒・テレサ、未勝利戦を逃げ切り、1勝クラスでも先行して4着に粘ったコンスティテューション産駒・ジューンエオスの2頭が該当する。とくにテレサは上位人気が予想されるが、データ面では「危険な人気馬」ともいえる存在だ。ただし、芝1800メートルの阪神コースを使っている馬の成績は1着1回・2着1回・3着1回と決して悪くなく、評価の取捨が難しい1頭である。

阪神芝1800メートルからの参戦馬では、前走・君子蘭賞で2着だったドゥラメンテ産駒・ケリフレッドアスクが注目される。データ的にも狙い目であり、前走に続いて西塚騎手が手綱を取る点も心強い材料だ。

人気別の傾向を見ると、1番人気が2勝、2番人気が1勝。3番人気は勝ち切れていないが2着1回・3着1回と善戦しており、基本的には上位人気馬が馬券に絡みやすいレースといえる。ただし、2021年には5番人気のタガノパッション、9番人気のアラビアンナイト、4番人気のオレンジフィズで決着する波乱もあり、常に堅いわけではない。一方で、過去5年で二桁人気馬の馬券絡みはなく、大穴狙いはリスクが高い。

騎手で注目したいのが田辺騎手である。2022年にアリスヴェルテで2着、2023年にはニシノティアモで2着と、スイートピーステークスで好走が続いている。今年はサトノダイヤモンド産駒・ピコローズに騎乗予定。前走アネモネステークスでは5着に敗れたが、当時は2番人気に推されていた実力馬で、今回はやや人気を落とす見込みだけに、馬券的な妙味が増す存在となる。

オークス行きのラストチャンスを懸けた一戦。データと展開が結果を大きく左右する、注目のトライアルレースである。