JRA団野大成騎手、今秋にイギリスへ研修遠征

今年でデビュー3年目となる団野大成騎手が、今秋に英国へ遠征することが明らかになった。レースでの騎乗目的ではなく、今回は調教騎乗が目的の研修遠征となる。研修先は英イングランド・ニューマーケットに拠点を置くロジャー・ヴァリアン厩舎で、調教騎乗をはじめとした厩舎作業を無償で手伝うことになる。国内の夏競馬終了後に向かう予定で、期間は2ヶ月弱を予定している。

団野騎手は、今年の10月3日に仏パリロンシャン競馬場で行われる凱旋門賞に挑戦するクロノジェネシスに帯同予定。本場である欧州競馬での経験を積むため、同騎手の師である斉藤崇史調教師が今回の遠征を推奨したという。

受け入れ先であるヴェリアン厩舎は、これまでに川田将雅騎手や高田潤騎手、藤井勘一郎騎手など多くの日本人騎手を預かってきた経緯もある英国の名門厩舎である。今月9日の愛G3・スタネーラSを前田幸治オーナーのビリーヴインラヴで快勝させるなど、日本人オーナーの管理馬の実績も豊富。ヴァリアン調教師の夫人が日本人女性でダーレージャパンの元マーケティング担当でもある園部花子さんということもあり、日本とは縁の深い人物としても有名だ。

団野騎手は今年1月の日経新春杯をショウリュウイクゾで勝利し、重賞初制覇を達成。4月にはディアンドルで福島牝馬Sを勝利し、重賞2勝目を達成。3月にはJRA通算100勝を達成するなど、快調に勝ち星を伸ばしている。海外での経験や知識を深め、その経験が今後に生きることを期待したい。