【高松宮記念2016有力馬】有力牝馬アルビアーノの短距離適正に期待

春のG1開幕を告げる高松宮記念(G1)が27日・日曜日の中京競馬場で開催される。

今年は昨年の覇者・エアロヴェロシティが疝痛で回避というニュースが飛び込み少し残念な形にはなったが、国内組にはこのレースを勝ち、今年の短距離路線は我こそが引っ張るという馬が現れるのを楽しみにしたいところである。

今年の高松宮記念で注目してみたいのが、関東馬の4歳牝馬・アルビアーノ。前走は中山1200のオーシャンステークス(G3)1番人気5着という成績である。

快速逃げ馬のハクサンムーンが叩き出した前半の600メートルが32.7の800メートルが44.0のハイペース。この流れをアルビアーノは道中15番手からの追走となり、前の馬がバテたところを一気に差し切る予定だったのだろう。アルビアーノ自身も初の1200メートルということであり、ゲートを出て少し後方に置かれ気味になったがそれ以外は道中に関しては特に問題なしの競馬であった。

4コーナー手前から追い始め、直線に入りエンジン全開といきたいところであったが、直線坂下あたりで前が詰まるという大きな不利があり、鞍上のルメール騎手が追えなくなるシーンが見受けられた。坂を上がってから体勢を立て直すも5着までが精一杯の競馬。ただ、あれだけの不利がありながらもゴール前は最後まで伸びており負けて強しの印象も与えてくれたのは確か。

道中のペースが向いた感もあるが、不利がなければという競馬をしていただけに、今週の高松宮記念も良い競馬をしてくれるのではないだろうか。3ヶ月半の休み明けを叩いての上積みも見込める。スプリント戦は前走が初めてであり2回目の慣れというものにも期待してみたい。

2012年・カレンチャン以来、4年ぶりの牝馬による高松宮記念制覇なるか。注目の高松宮記念となりそうだ。