【有馬記念2016予想】同期の武豊と蛯名、2人はやはり「持っている」

「第61回有馬記念」の枠順公開抽選会が21日にBSフジで生中継され、各馬の枠順が決定しました!固唾を呑んで見守っていた競馬ファンも多いと思います。

抽選会には馬主や調教師、騎手はもちろん、ゲストとして2014年の有馬記念以来2度目の参加となるヤンキースの田中将大選手や、馬主で演歌歌手の北島三郎など豪華な面々が揃い、例年以上の賑わいを見せました。

武豊と蛯名、同期2人による好対照な有馬記念!

この日一番の見どころは何と言っても2人の同期騎手が見せた引きの強さでしょう。抽選は、枠番が入ったボールがランダムにアルファベットのボックスに振り分けられ、ゲストの田中将大によってランダムに選ばれた陣営が好きなアルファベットを順番に選んでいく、というもの。番組は各馬順調に枠番が決まっていき終盤へ。残りがキタサンブラック、ゴールドアクター、マリアライト、ヒットザターゲットの4頭まで来た時点でまだ最内の1番は空いているという状況でした。

そしてついにキタサンブラック陣営が抽選を引く番に。現在キタサンブラックは2戦連続で1枠1番に入って2連勝中で、1番に入った時のキタサンブラックの成績は4戦4勝と勝率が100%です。ここはまだ残っている1番を引いて運も味方につけたいところという雰囲気の中、司会を進行する細江純子が武豊に「希望枠というのはやはり(1番)?」と聞くと「ですよねぇ」とコメントし笑いを誘い、緊張感に包まれた会場を和ませました。

そして武豊が選んだのは「B」のボール。「ブラックのB」であること、そして一番最期にアルファベットのボックスに入ったボールだから、という理由で選ぶと、なんとこれが驚きの1枠1番!会場ではこの日一番のどよめきと歓声と拍手が起こりました。

やはり武豊という男、持っている

「すっごいですねぇ!!」と興奮する細江純子に「まだ枠順抽選ですから(笑)」と前置きし、「日曜日も拍手されるよう頑張りたいですね」とプレッシャーのかかる一戦についてコメントしました。キタサンブラック陣営は前走ジャパンCで見事に逃げ切り賞金3億円を手にしたばかりですが、今年から同じ3億円に増額された有馬記念もこれで射程圏内に捉えたという感じがしますね。

一方で、一番最期に枠番が割り振られたマリアライト陣営は大外の16番となり、鞍上の蛯名正義は3年連続で大外の16番という結果になりました。16番は過去10年で【0-0-0-7】で複勝率は0%。まさかの3年連続大外枠という状況に細江純子も「また昨年を見ているような形になりましたけど(笑)」と笑いを隠せず。もはやオチのような結果に筆者も笑わせていただきました。

しかし同期の武豊と同じく、蛯名騎手も違う意味で持っている男ですね。

3戦連続で絶好枠の最内を引く武豊騎手と、3年連続で不振の大外枠を引いた蛯名騎手。奇しくも同期で対象的な2人ですが、レースが始まる前からここまで競馬を盛り上げてくれる騎手もそういないでしょう。

有馬記念は”好きな馬”を買うレース!素直に好きな馬を買って思いっきり応援してみては?

インターネットの某掲示板ではさっそく「八百長だ」「仕組まれている」「ヤラセかよ」「蛯名憤怒」といった抽選会の公正さを疑うコメントが飛び交っておりますが、これで素直にキタサンブラックに重い印が打てて、マリアライトは消せると考えれば悪くない枠だと思います。

まあとは言え、心情的にキタサンブラックはなんだかズルいと思うのも致し方ないでしょう(笑)馬券的にもこの馬からの馬券で夢を見るのは難しいですし、外したくなる気持ちもわかります。普段は競馬をしない方も有馬記念だけは買うという人も多いことから「有馬記念は好きな馬から買うレース」ともよく言われるわけですから、こういう場合はデータや実績は度外視し、素直に買いたくない馬は買わないで、自分が好きな馬を買って思いっきり応援してみるのも良いと思います。

キタサンブラックが3連続最内3連勝を果たすのか?それとも蛯名騎手がラストランとなるマリアライトで劇的な勝利を演出してくれるのか(笑)一年最期のビッグレース、あなたは一体どんなドラマを期待しますか?