【垂水ステークス2025予想】昇級組vs実績馬が激突!勢いか地力かの一戦

土曜の阪神メインに組まれているのは、芝2000mで行われる3歳以上3勝クラスの「垂水ステークス」。
条件戦ではあるものの、このレースの過去の勝ち馬には重賞ウィナーが多数。2021年にはアカイイトがここからエリザベス女王杯を制し、2022年にはイズジョーノキセキが府中牝馬ステークスを勝利。さらに2023年にはアルナシームが中京記念と中山金杯を連勝しており、重賞戦線への足がかりとなる一戦として注目度は高い。昨年は番組の編成上、このレースは実施されなかったが、例年そのレベルの高さが際立っている。
なかでも注目はキングマン産駒の5歳牝馬イングランドアイズだ。母はオークス馬ヌーヴォレコルトという良血で、前走こそ5着に敗れたものの、今回は3勝中2勝を挙げている得意の阪神芝コースに替わる点が大きなプラス材料。また、過去3年の勝ち馬はいずれも馬名の頭文字が「ア行」、かつ3番人気以内という共通点もあり、条件は揃ったと言えるだろう。
さらに、昇級初戦組にも注目すべき馬が揃う。キズナ産駒の4歳牡馬ヴィレムと、キタサンブラック産駒の4歳牝馬エセルフリーダはいずれも前走で2勝クラスを1番人気で快勝。ともに昇級戦でも即通用の可能性が高い一頭といえる。ヴィレムは約2か月半の休み明けとなるが、過去の休み明けでは結果が出ていない点がやや気がかり。ただし、使われつつ良化するタイプであれば上位争いも可能だ。一方のエセルフリーダは、同じく2か月半の休養明けながらも過去に1勝を挙げており、安定感と妙味を兼ね備えた存在となっている。
重賞戦線への登竜門として位置づけられるこの垂水ステークス。今年も将来を嘱望される素質馬がそろっており、勝ち馬の今後の動向にも大いに注目が集まる一戦となるだろう。