【帝王賞2025予想】群雄割拠のダート頂上決戦!JRAと地方勢が激突する混戦ムードか?

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7月2日(水)、大井競馬場で行われるのは、上半期のダート中距離路線の頂上決戦「帝王賞」である。ダート界を牽引してきたウシュバテソーロとレモンポップの引退により、世代交代が進まぬまま迎えるこの一戦は、まさに戦国模様の様相を呈している。

その中で注目を集めるのが、キタサンブラック産駒のウィルソンテソーロだ。サウジカップ4着、ドバイワールドカップ7着と海外挑戦を続けてきたが、今回は久々の国内戦。東京大賞典では2着に好走しており、地力は確か。とはいえ、海外帰りの初戦という難しさも抱えており、過度に人気を集めるようであれば、評価の見極めが求められる。

もう一頭の有力馬が、8歳にして川崎記念を制したメイショウハリオ。ダート界を支えてきたベテランの復活は記憶に新しいが、前走の平安ステークスでは掲示板を外す敗戦を喫しており、内容的にも物足りなかった。得意の大井コースでの巻き返しがあるか、状態面の見極めがカギを握る。

地方勢からは、高知所属の4歳馬・シンメデージーが参戦予定。名古屋グランプリでJRA勢のノットゥルノを抑えて2着、続く佐賀記念でも2着に入るなど、安定した成績を残している。若さと勢いを兼ね備え、主戦・吉原寛人騎手の好調さも心強い。JRA勢に人気が偏る中、穴として注目すべき一頭だ。

なお、有力視されていたサンライズジパングが回避となったのは残念だが、JRA勢と地方勢が入り乱れる見応えある構図は健在。今年は久しぶりに地方馬が栄冠を手にする可能性もあり、目が離せない一戦となる。