【天保山ステークス2025予想】勝敗のカギ握るは先行力か?フルゲート必至の一戦を制するのは

今週土曜、阪神競馬場のメインレースとして行われるのは、ダート1400mの3歳以上オープン別定戦・天保山ステークスである。
過去5年の傾向を見る限り、このレースは前有利の傾向が顕著で、差し・追い込み勢は苦戦を強いられてきた。今年の出走予定馬の中では、スマートフォルスやインユアパレスが追い込み脚質に該当し、いずれも上位人気が見込まれている。だが、こうした脚質は展開に左右されやすく、人気先行で凡走する可能性も十分にある点には注意が必要だ。
一方で、前走も同じダート1400m戦を使っていた馬が好走する傾向にあり、テイエムリステットは前走のコーラルステークスで2着と健闘している。オープン昇級後は勝ち星こそないが、持ち味の先行力を生かせば、展開・データ両面から狙い目となる。
世代別に見ると、3歳馬と7歳以上の高齢馬には過去5年で勝ち馬が出ていない。3歳馬ヤマニンチェルキは阪神ダートで2戦2勝と舞台適性は高いが、今回は初めての古馬相手となる点で、力関係を測る試金石の一戦となる。
さらに、前走の福島民友カップを制したワールドタキオンは勢いがあり注目される存在だ。しかし、近走は1700mを主戦場としており、今回が初の阪神ダートという点を踏まえると、不安要素は少なくない。実力は認めつつも、取捨が難しい1頭と言える。
今年の天保山ステークスは、展開・脚質・適性・年齢といった多くの要素が交錯する一戦。各馬の個性とデータを的確に読み解くことが、予想の精度を高める鍵となる。