【天皇賞春2025予想】「人気」「実績」「位置取り」が鍵!買える有力馬4頭をピックアップ

G1最長距離戦であり、伝統の一戦でもある天皇賞(春)は、ゴールデンウイーク後半を彩る最大の競馬イベントだ。今年の出走予定馬は15頭。そのうち前走でG1レースを使ったのはわずか1頭にとどまり、実に10頭がG2組。しかも、そのうち9頭は阪神大賞典や日経賞など、いわゆるステップG2からの臨戦となる。
中でも信頼度が高いのが阪神大賞典組。過去10年で【4-6-5-50】と安定しており、この2年は連続でワンツーフィニッシュ、昨年は上位3頭を独占。特に阪神大賞典勝ち馬は4年連続で連対中と圧倒的な実績を誇る。遡っても同様で、同レースの勝ち馬は春天でも結果を出しやすい傾向にある。
その他では日経賞組が【2-1-2-37】、ダイヤモンドS組が【0-1-1-16】と劣勢気味。一昨年の3着馬が使ったサウジアラビアのレッドシーターフHは、新たなトレンドとなる可能性もあり注目だ。なお、前走のレース名だけでなく、人気・着順にも目を配る必要がある。最低でも3番人気以内で3着以内の実績が欲しい。それ以外の馬は、他要素で相当な裏付けがなければ買いづらい。
G1馬や菊花賞上位馬の実績は当然ながら評価が高く、G2レベルで好走歴がある馬も候補に入る。だが、G3レベルが精一杯の馬では好走は難しい。
当日人気も重要で、1番人気馬は【4-3-0-3】、2番人気馬は【5-0-1-4】と、上位人気馬が圧倒的に強い。大穴の激走はほとんど見られず、基本的には本命サイドで決着するレースだ。年齢別では6歳馬が【2-3-1-31】と健闘しており、長丁場ゆえに経験も武器となる。反対に7歳以上になると【0-0-4-16】と、馬券圏内が精一杯。勝ち切るのは難しい。
脚質に関しては、先行馬が【5-6-4-14】と明らかに優勢。また、4角で5番手以内にいた馬が8勝しており、位置取りも大きなポイントとなる。とはいえ、末脚に自信のある馬なら差し届く展開もあり、器用さとタイミングが鍵だ。以上の点を踏まえ、今年の注目馬は以下の4頭。
1頭目は阪神大賞典を6馬身差で圧勝したサンライズアース。準オープンの身ながら重賞を制し、距離延長で明らかにパフォーマンスを上げている。ダービー4着の実績も加味すれば、G1でも互角以上に戦える力を秘めている。
2頭目はダイヤモンドSを勝ったヘデントール。菊花賞2着の実績に加え、前走では課題だった位置取りを修正。ステイヤーの資質をフルに生かせる3200mでは、一層の上昇が見込める。
3頭目は日経賞を勝ったマイネルエンペラー。昨年12月の3勝クラスを快勝してからの昇級2戦が好内容。2200mの日経新春杯・3着、2500mの日経賞で1着と距離を伸ばしてパフォーマンスを上げてきており、さらに距離が延びるココは楽しみだ。
最後はサウジG2・レッドシーターフHを制したビザンチンドリーム。菊花賞5着からの海外遠征で結果を出した点は評価が高い。京都外回りの適性や位置取りに課題は残るが、展開がハマれば豪快な末脚で一気に差し切る可能性もある。