【天皇賞春2025予想】阪神大賞典組が鉄則!データが示す勝ちパターンとは?

京都競馬場の日曜メインレースは、芝3200メートルで行われる「天皇賞・春」が開催。4歳以上のスタミナ自慢が集う日本の平地G1最長距離戦だ。
昨年の覇者テーオーロイヤルは療養中で不在。3着だったディープボンドはすでに引退しており、昨年2着のブローザホーンにとっては絶好のチャンスといえる。なお、阪神開催となった2021年・2022年を含む過去10年で勝ち馬はすべて3番人気以内に収まっており、芝3000m以上のG1で3着以内に入った実績を持つ馬が好走の中心となっている。
この条件に該当するのは昨年の2着馬ブローザホーンと、昨年の菊花賞2着・今年のダイヤモンドS勝ち馬ヘデントールの2頭。どちらも人気を集めることが予想され、馬券検討の軸として外せない存在だ。
前走レース別の成績では阪神大賞典組が際立っており、過去10年で4勝を含む10連対と圧倒的な実績を誇る。今年はその勝ち馬サンライズアースを筆頭に、ブローザホーン、ショウナンラプンタ、ウインエアフォルク、ワープスピードといった顔ぶれがこのローテーションから臨む。
阪神大賞典組の特徴は掲示板外からの巻き返しも多い点。かつては13番人気のカレンミロティックが、あのキタサンブラックに肉薄する2着に好走した例もある。今年もウインエアフォルクやワープスピードといった人気薄が波乱の主役に浮上する可能性を秘めている。
もう一頭、注目したいのがサウジアラビアからの帰国初戦となるビザンチンドリームだ。前走のレッドシーターフHを勝利し、国内では菊花賞5着・きさらぎ賞勝ちの実績もある。京都芝への適性も問題なく、展開ひとつで上位争いは可能だ。鞍上はフローラSで7番人気のカムニャックを勝利に導いたシュタルケ騎手。レーン騎手騎乗のヘデントールとの外国人ジョッキーによるワンツーフィニッシュも十分にあり得る。
主力馬同士の堅実な争いに注目が集まる一方、着外からの巻き返しや海外帰りの伏兵といった多彩な構図が揃う今年の天皇賞・春。伝統と格式を誇るこの長距離G1は堅いだけでは終わらない。今年もまた予想を覆すようなドラマが生まれるかもしれない。