【レパードS予想2017】“穴馬”は前走が北海道のアノ馬?

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今から8年前の2009年から始まった3歳ダート重賞のレパードステークス。2009年に勝ったトランセンドや2012年に勝ったホッコータルマエ、昨年2着だったケイティブレイブなどがその後ダートGⅠ競走で勝利していることからも、ダート界の登竜門と言ってもいいレースでしょう。

それだけレベルが高いレースであり、過去の成績を見てみるとジャパンダートダービーの上位馬の活躍が目立っている傾向にあります。今年も3着のタガノディグオ、5着のノーブルサターン、8着のローズプリンスダム、10着のシゲルコングと4頭のジャパンダートダービー出走馬がレパードステークスに臨んできます。さらに、現在の3歳ダート界のNo1と言われ、ドバイで行われたUAEダービーでも2着と好走したエピカリスも出走するなど、例年以上にメンバーが揃った感があります。

しかし、今回注目しているのはそれら重賞実績馬などではなく、前走1000万特別の檜山特別(函館、ダ・1700m)を勝ったスターストラックです。

スターストラックは、デビュー戦では1番人気に推されるも6着に敗れ、その後の未勝利戦でも結果が出ませんでした。ダートに転じた4戦目で初勝利を飾りますが、その後の3戦ではまた凡走が続き結果が出ません。しかし、ダートに転じて5戦目となる前々走で500万を勝利すると、前走函館で1000万を勝利し連勝してきました。

高いレベルのメンバー相手に勝った、秀でるものを感じた、というわけではなく、今回は前走が函館競馬場のレースだったという点に着目し、注目の穴馬としてピックアップさせていただきました。

というのも、夏競馬では関西・関東でも競馬は行われますが、不思議と北海道で走っている馬が関西・関東に戻ると同じクラスでも北海道組の方が成績が良かったりします。より涼しい北海道の方が調整がしやすいのか、疲労が少ないのか、騎手が揃うので馬も育つ機会が増えるのか、色々な要素があって単純に比較はできませんが、北海道組が好走するケースは少なくありません。

今回のレパードステークスで前走北海道を走った馬は、スターストラックただ1頭のみです。少々ジンクスじみた内容ではありますが、暑さに弱いという馬の特徴を考えると涼しい地域にいた馬の方が状態面が良いと考えたりするのもあながち馬鹿にできない話だと思います。

まぁそれはともかくとして、「ダート適性」はやはり高い馬だと思っております。血統面を見ると、父はトーセンホマレボシ、母はクルンプホルツ、母父シンボリクリスエスという血統となっております。父のトーセンホマレボシの実績は芝のみで、ダート適性なんてあるのか?と思ってしまいがちですが、血統をさらにたどって見てみると、トーセンホマレボシの母母がクラフティワイフで、その産駒には芝よりもダートで活躍する馬(ビッグショウリ、キョウエイフォルテ等)が多いことが分かります。

スターストラックの母のクルンプホルツもダートの方が成績が良く、その母(スターストラックの母母)はニシノエルハーブでこれまたダート血統のエルハーブということで、ダートで活躍してもなんら不思議のない血統なのです。

前走北海道を使った夏の上がり馬的な一頭で、血統的に見てもダートでも活躍はなんら不思議のない馬です。トーセンホマレボシ産駒の記念すべき初重賞勝利に期待して、今回はスターストラックを穴馬で狙ってみたいと思います。