天皇賞(秋)2019「最大の惑星」はスティッフェリオ、G1初制覇へ

秋の大一番「天皇賞秋」がいよいよ今週末行われます。日本最強馬アーモンドアイとサートゥルナーリアの凱旋門賞参戦が無くなったのは残念でしたが、結果として2強対決がここで実現されたので楽しみにしたいところです。

2強以外にも、ダノンプレミアムを初め、スワーヴリチャード、ワグネリアン、アルアイン、アエロリットなどG1馬が多数集結し、16頭中10頭がG1馬と言う稀に見るハイレベルなレースとなりました。

そんなハイレベルな今年の天皇賞秋で注目したいのは、スティッフェリオです。3歳時は春のクラシック路線には参戦できず、秋にようやく菊花賞に出走するも14着に敗退。その後も重賞戦線からは離れて自己条件で奮闘しておりました。

しかし、古馬になってからは遅咲きのステイゴールド産駒らしく、4歳秋に福島記念で重賞初勝利を果たすと、明け5歳となった今年の2月小倉大賞典で優勝し重賞連勝を達成。春は大阪杯(7着)、宝塚記念(7着)とG1戦線では馬券圏外に敗れますが、前走秋初戦のオールカマーではまさかの逃げ切りVを果たし、3勝目となる重賞勝利を果たしました。

実績的にはG1馬達には劣りますが、前走では同期のダービー馬レイデオロや、香港G1を制したウインブライトにも完勝しており、侮れません。今春はG1で結果は残せませんでしたが、ここへ来てみるみる成長しておりますし、前走の内容からも展開のカギを握る1頭として無視できない存在となっております。

春には通用しませんでしたが、さらに力をつけた今なら名だたるG1馬達が相手でも好勝負を演じることは可能でしょう。2強はいずれもスプリント王ロードカナロアの産駒で、中距離G1での強い勝ちっぷりは血統的には意外でしたが、スティッフェリオの父ステイゴールドもオルフェーヴルやゴールドシップなど自身以上の怪物を多く輩出してきているので、血統の持つポテンシャルは2強と同等かそれ以上とも言えるのではないでしょうか。

鞍上はここ1年で主戦騎手を務める丸山元気騎手となりますが、同騎手はG1未勝利。G1を何度も勝っているルメール騎手やデムーロ騎手、スミヨン騎手と言った外国人ジョッキーに加え、ベテランの武豊騎手や横山典弘騎手、リーディング上位の川田将雅騎手や戸崎圭太騎手、福永祐一騎手といったトップジョッキー達が集まっており、G1を勝っていない騎手は丸山騎手と坂井瑠星騎手の2人しかいないというハイレベルなメンバー構成となっております。

しかし、丸山騎手も今年はすでに重賞4勝を挙げており、デビューから10年かけて挙げた重賞勝利数を今年だけですでに達成しております。また、勝利数もすでに昨年を超える勢いを見せており、今年は例年以上の好成績です。

人馬ともにG1未勝利のコンビではありますが、人馬ともに急成長しているコンビでもあると言えるでしょう。この秋の大一番の天皇賞秋で、初のG1勝利を飾ってくれる可能性は十分にあると考えます。ということで、今年の天皇賞秋はスティッフェリオ✕丸山騎手コンビのG1初制覇に期待した馬券で挑みたいと思います。