フランケル産駒2世代目「エラーカム」が早くも重賞初制覇達成

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昨年はソウルスターリングが重賞3勝、うちG1・2勝、ミスエルテがG3・1勝と国内では1年目からG1馬を輩出したフランケル産駒。今年は2世代目の産駒たちが誕生しましたが、はやくもヨーロッパで重賞を勝った馬が出てきました。

9月28日、英国のニューマーケット競馬場で開催されたタタソールズステークス(英G3、芝1400m)を制したのはフランケル産駒2世代目の産駒の一頭、エラーカム(牡2、英・M.ジョンストン厩舎)です。エラーカムは9月10日に英国のヨーク競馬場で行われた2歳戦・ノーヴィスステークス(芝1400m)でデビューしこれを快勝。2戦目のタタソールズステークスも2馬身ほど突き放す危なげない競馬で勝利し、無敗の2連勝で重賞初制覇を飾るかたちとなりました。

鞍上はJ.クロウリー騎手。障害騎手として300以上の勝ち星を挙げた後、2006年から平地専門に乗るようになった騎手です。先日行われた凱旋門賞でも日本で5番人気に推されたユリシーズに騎乗し、見事同馬を3着まで持ってきている注目の騎手です。

エラーカムの父はG1・10勝無敗の怪物フランケルで、母は英国と愛国の千ギニー、コロネーションS、サンチャリオットS、メイトロンSと、G1を5勝もしている良血馬で、史上初のヨーロッパ3歳牝馬マイル三冠馬となった馬でもあります。

日本における今年の2歳では今のところ大物感のあるフランケル産駒は未だ見当たりませんが、栗東・吉村厩舎所属の2歳牝馬モトカなどのデビューも楽しみですし、G1・7勝馬ウオッカの息子タニノフランケル(牡、角居勝彦厩舎)は未勝利戦を勝利し順調に勝ち上がっていっております。

現3歳馬では、国内のソウルスターリングやミスエルテを始め、海外では、結局回避とはなりましたが先日の凱旋門賞にも出走予定であったクラックスマン(牡3、J.ゴスデン厩舎)が英ダービー3着、愛ダービーで2着と好成績を挙げております。

世界各国の重賞路線で活躍するフランケル産駒の初年度産駒に、今後もまだまだ活躍が見込まれる2世代目。果たして今年もフランケル旋風が吹き荒れるのでしょうか? まだまだ同産駒から目が離せなそうです。