【北九州記念2025予想】斤量と牝馬の取捨がカギ!難解な夏の短距離G3

小倉競馬場で開催される夏の短期シリーズも中盤戦に突入。今週のメインは、芝1200mで争われる北九州記念だ。サマースプリント王者を目指す精鋭たちが集う注目の一戦となる。
夏競馬において牝馬の活躍は毎年目立っており、昨年も牝馬が1着・3着に入線した。暑さへの適応や調整のしやすさなどを理由に、牝馬には一日の長があると見てよい。特に軽ハンデを背負う人気薄の牝馬は波乱の立役者になりうる存在だ。
逆に牡馬は最低でも55キロ以上を背負っていないと厳しい傾向にあり、軽量牡馬が人気を集めるようなら疑ってかかるべきだろう。なお、出走数自体が限られている3歳牡馬は近年不振で、やや割り引いて考えたい。
近年はCBC賞からの転戦が主流ではなくなり、昨年は葵ステークスの勝ち馬が優勝。前走でオープン以上の舞台を経験している馬の好走が目立ち、ローテーションも重要な検討材料となる。
脚質的には好位差しが有利だが、逃げ馬の粘り込みも侮れない。北九州記念は波乱含みのレースであり、当日の人気に関係なく走る馬も多い。軸をどこに据えるかが難しいが、上位人気(5番人気以内)から1頭を信頼し、そこから手広く流す戦略が有効といえる。
本命に推すのは14番アブキールベイ。小倉芝1200mの萌黄賞を制し、前走の葵Sでも勝ち馬に迫る好内容。古馬相手の重賞でも一線級の実力を示せる素材だ。対抗は7番クラスペディア。3歳牝馬ながらスプリント戦線で堅実な戦績を残しており、この舞台でも対応可能だろう。単穴に18番ヨシノイースター。小倉コースを得意としており、前走勝ちからの勢いも魅力だが、58キロの斤量が課題だ。
穴候補としては、芝1200mに限れば安定感ある16番シロン、小倉巧者の3番レッドヒルシューズを挙げたい。さらに、1番ヤマニンアンフィル、5番モズメイメイ、9番ヤマニンアルリフラも押さえておきたい。
馬券は14番アブキールベイから、7頭への馬連流しが基本線。波乱含みの北九州記念だけに、牝馬とコース実績馬に注目しつつ、しっかりとした軸選定で挑みたい。