凱旋門賞の予想ポイントは日本独自オッズをどう考えるか

凱旋門賞の馬券が今年から日本でも買えるようになった。知っての通り日本馬は過去未勝利、4回ある2着が最高という結果であるが、過去10年20年の優勝馬の年齢別・国別・性別別で傾向を見てみる。

斤量が有利なこともあって3歳馬が過去10年で7勝、過去20年で15勝と圧倒しており、古馬は過去20年で4歳馬が4勝、5歳馬が1勝に留まる。国別では過去10, 20年で仏が5勝, 12勝、次いで英が2勝, 4勝、愛が2勝, 3勝、独1勝となる。性別別では過去10年で牡馬5勝、牝馬5勝、過去20年では牡馬15勝、牝馬5勝と、近年は牝馬の活躍が目立っている。

過去10, 20年の傾向的には欧州勢以外の優勝はなく地元仏を中心とした3歳馬断然有利ということになる。しかし今年は例年のロンシャン競馬場での開催ではなくシャンティイ競馬場での開催となるため、過去の傾向は通用しないと言ってもいい。

少なくとも過去の傾向を無視して日本馬の1着で買う価値は例年以上にあるだろうし、来年もシャンティイ開催になるようなので、この2年日本馬にとってはチャンスと言えるだろう。

問題は今年から馬券を買えるようになったことと、日本独自のオッズである。今までのように純粋に日本馬を見守るというわけにはいかなくなったのである。(今までどおりのスタンスという人はそれでいいと思うが)

日本独自オッズとなると日本馬が現地オッズより配当妙味がない可能性が考えられる。逆に言うと圧倒的勝率を誇る地元3歳馬の配当妙味が現地オッズより日本独自オッズのほうがある可能性が考えられるのである。ちなみに私の理論は日本でのそれと比べ正確ではないが外国馬にも対応しており、それで言うとポストポンドがトップ評価になると思われる。

シャンティイ開催の後押しを受けて日本馬1着の馬券を買うか、シャンティイ開催とは言え凱旋門賞は凱旋門賞と日本馬は2着までとし、過去圧倒的な勝率で配当妙味もありそうな地元3歳馬から買うか、正確ではないとは言え海外競馬でも理論を優先し過去20年で1勝しかしていない5歳馬ポストポンドから買うか、最終判断は日本独自オッズを見てからということになるが、非常に悩ましい選択を迫られることになりそうだ。