新潟直線競馬はなぜ、外枠有利なのか?

新潟競馬場名物、直線1000m競馬。しかし、このコースにはある特徴がある。外枠の馬が圧倒的に有利と言う事。内枠に入った馬も外に進路を取ってくる。その背景にはやはり、開催が進むにつれて内枠の馬場の状態が悪くなっていくと言う点があげられる。逆に外枠は馬が走る機会が少なく、基本は直線競馬以外で踏み荒らされることはないため、内と外での馬場状態は雲泥の差なのである。コーナリングでの走行距離や馬群に揉まれるか否かなど、内と外にはメリット・デメリットが混在するが、直線に限っては外にメリットしか無い。ここが大きな違い。

その為、外に馬が密集する。これは自然現象で仕方がない所。直線競馬に使う馬で重馬場巧者は少ない。やはりスピード能力の高い馬の方が好勝負になりやすい。もしも重馬場巧者ならば内枠を引いても馬場を気にしなくていいので、そのまま直進すれば良いが、スピード能力と重馬場巧者というのは共存しづらい項目。その為、善戦はしても馬券圏内に来る事は少ない。

しかし、幾ら外枠絶対有利だと言っても、飛びぬけたスピード能力を持った馬であれば内枠に入ってしまい、100%の能力を発揮できなかったとしても生まれ持ったスピードの違いで押し切ってしまう事もある。その為、やみくもに、外枠の馬を狙えば良いと言う単純発想では馬券を取り逃す可能性が高い。臨機応変と言う言葉があるようにその時々で作戦を変えていく事が新潟名物直線競馬で的中馬券を掴む最短距離となる。