エスメラルディーナを勝利へ導いた現在ホッカイドウ競馬で活躍中の外国人騎手が異色なわけ
エスメラルディーナという牝馬をご存知でしょうか?美浦・斉藤厩舎所属で、父ハーランズホリデー・母ターシャズスターの血統で、今年の6月に韓国重賞G3トゥクソムカップを見事制覇しました。日本馬初の「韓国重賞勝ち馬」です。
帰国後は夏季休養に入り、先日8月30日に復帰初戦を迎えましたが、そこで芝を使ったのが結果的にきつかったのか大敗し、残念ながら電撃引退となりましたが、3歳時に桜花賞トライアル・フィリーズレビューを使っていて、今年スプリント界を騒がせているベルカントの3着に食い込んでいるので、芝もいけそうな馬ではありました。
さあこれからという馬だっただけに残念ですが、いい仔を生んでほしいですね。血統的にサンデー系もつけられますので。
そして、韓国での騎手は現地騎手だったんですが、名前を藤井勘一郎騎手と言います。そう、日本人なのです。韓国での実績は相当なもので、外国人騎手初の韓国G1制覇も成し遂げています。
藤井騎手はもともとオーストラリアで活躍し、Joe Fujiiと呼ばれていました。名前にジョーは入っていませんが、単純に「かんいちろう」が読めない、という理由からみたいですね。
韓国競馬はわたしも行ったことがありますが、左回りの大井競馬場のようなイメージでした。昔はパスポートがあれば「外国人招待席」で優雅に見れたんですが、今は廃止されてしまいました。
馬券は一昔前の日本みたくおばちゃんに買い目を言う、ということもなくもちろん券売機。買い方マニュアルも置いてあるので、日本人でも安心して買えますし、何より10円単位で買えるので、儲け度外視で動物園・遊園地感覚で遊べるのも魅力です。現在韓国で繋養されているアドマイヤドンの産駒が走るのを目の前で見たこともあります。
さて、その藤井騎手の現在ですが、韓国での実績をひっさげホッカイドウ競馬で短期免許にて騎乗し、目指すはJRAの騎手とのことです。ともすれば、近いうちに「K.フジイ」の出馬表を見ることになるのかもしれません。騎手免許交付は外国人扱いになるのか?も気になるところですが、ホッカイドウ競馬でも勝ち星をあげており、早くも日本競馬初勝利を挙げました。
ちなみにホッカイドウ競馬の短期免許は9月30日までとのこと。
北海道にお住まいの方はぜひ一度、藤井騎手の雄姿を見に行ってみてはいかがでしょうか。