【フローラS予想2019】遅れてきた大物セラピア、上積み期待

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牝馬クラシック第一弾「桜花賞」では勝ち馬のグランアレグリアが格の違いを見せつけましたが、オークスには向かわないということで俄然オークスにチャンスの芽が出てきたと見る陣営も多いのではないでしょうか。

今週日曜の東京メインはそのオークスの最重要トライアルである「フローラS」が行われます。例年多頭数となる人気のレースで、今年も18頭立てのフルゲートとなりました。

確固たる中心馬が不在で混戦ムードの中、今回注目しているのはキャリア1戦のセラピアです。

3歳新馬戦が終わったため未勝利戦デビューとなったセラピアでしたが、経験馬相手に2馬身半差をつける快勝でデビュー戦を白星で飾りました。レースはスムーズなスタートを決め、内の先行馬を見ながら好位からの競馬。前半で少し行きたがったり、コーナーでは口向きの悪さも少し見られましたが、スローペースの中で何とか折り合いも我慢でき、最後は持ったままで突き抜けました。

今回1戦1勝というキャリアでフローラSに挑戦してきたわけですが、前走の勝ちっぷりから重賞でも十分やれる力はありそうな気配があります。デビュー戦は荒削りな部分もありましたが、故に一度レースを経験した上積みも期待できるでしょう。馬体も牝馬ながら484kgと恵まれた体格の持ち主で、父オルフェーヴルのポテンシャルも受け継いでいるようならこのメンバーでは力上位でしょう。

過去のフローラSでは、昨年2着のパイオニアバイオや2013年の覇者デニムアンドルビー、2011年の覇者バウンシーチューンなど未勝利戦直後の馬の活躍も目立ちますが、いずれも4~5戦目だった馬。キャリア1戦で臨んだ馬は過去10年で「0-0-0-5」と結果は残せておりません。それでも前走の内容は期待感を高める一戦でしたし、デビュー戦に惚れてこの馬から買おうと決めたファンも少なくないのではないでしょうか。

キャリア1戦なだけに未知な部分も多く、まだまだ課題は多いですが、それ以上に楽しみな部分が多い1頭です。ということでオークストライアルのフローラSは、遅れてきた大物セラピアの激走に期待して挑みたいと思います。さらなる飛躍を遂げられるかに注目です。