【フィリーズレビュー2025予想】人気薄でも侮れない!スライビングロード✕小沢大仁騎手、重賞初Vへ

阪神競馬の土曜メインは桜花賞トライアル「報知杯フィリーズR」が開催されます。先週行われた同じく桜花賞トライアルのチューリップ賞では、9番人気のクリノメイが勝利しました。今年の牝馬クラシック路線は、突出した存在が不在の状況。残りのトライアルレースから新たな桜花賞候補が登場する可能性も十分にありそうです。

フィリーズレビューには、18頭が出走予定。この中から桜花賞の有力候補が現れるかが注目されます。特に期待しているのが、レイデオロ産駒のスライビングロードです。

スライビングロードは、新馬戦で2着の後、未勝利戦を勝ち上がり、前走のクイーンカップでは5着。レースでは最後の直線で上位馬との瞬発力勝負に敗れたものの、外差しが有利な馬場の中、内を通って伸びてきました。コース取り次第では、さらに上位に食い込む可能性もあったといえるでしょう。

今回のトライアルが重賞2戦目となるため、さらなる成長が期待できます。加えて、距離が実績のある1400mに戻る点もプラス材料。そして何より注目すべきは、鞍上が5年目の若手・小沢騎手となることです。

近年、短期免許を含め外国人トップジョッキーの活躍が目立つ一方で、若手騎手が有力馬に騎乗する機会は限られています。その中でも、小沢騎手は着実に実績を積み重ねている騎手の一人です。デビュー1年目に31勝を挙げたものの、その後は2年目26勝、3年目13勝と成績が下降。しかし、4年目には24勝を記録し、リーディング48位、そして5年目の今年は既に8勝を挙げ、リーディング26位と上昇傾向にあります。特別レースの勝利数も昨年は年間3勝だったのに対し、今年はすでに2勝をマーク。重要なレースでも結果を出し始めています。近年、若手騎手のG1初制覇のニュースが増えている中、小沢騎手はまだ重賞未勝利。しかし、厳しい騎手界で成績を伸ばしてきたことを考えれば、重賞制覇も遠い未来ではないでしょう。

また、今回のフィリーズレビューには福永厩舎から2頭が出走予定。デイリー杯を勝っているランフォーヴァウには、G1勝ちの実績豊富な坂井騎手が騎乗しますが、「2頭出しは人気薄から」という競馬の格言もあるように、スライビングロードにも十分チャンスがありそうです。さらに、スライビングロードの母ダイワエルシエーロは、福永調教師が現役時代にオークスを制した思い入れのある馬。その産駒に小沢騎手を乗せるというのは、厩舎からの信頼の表れとも考えられます。

桜花賞トライアル・フィリーズレビューで、小沢騎手とスライビングロードが人馬ともに待望の重賞制覇を果たし、桜花賞の舞台へと駒を進めることを期待し、応援したいと思います。