【オークス2018予想】前走4着馬の法則でトーセンブレスにチャンスあり?!

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競馬の予想にも様々な手法がある。データから読み解くのが最もメジャーかと思うが、21世紀になってもサイン馬券を買う人はいなくならない。あっと驚くような予想方法が生まれてくることは、いつまで経ってもなくならないのだろう。「前走4着馬」に着目するというのも、響きだけ聞けば不可思議な予想の一つに思われるかもしれない。

競馬予想の理想は当て続けることにあるが、競馬に絶対はないと言うように、百発百中ということは神様でもない限りありえない。予想は外れるということを前提とした上で「馬券で勝つ」というのがどういうことかと言うと、いかに好配当を的中させるかということに尽きるだろう。この好配当というのは万馬券などのような絶対的なものではなく、相対的なものを指す。的中率1%未満の100倍よりも的中率50%以上で配当2倍強がつけばそれで十分なのだ。

「前走4着」を狙う事の本質は、そういった相対的な好配当を狙いやすい予想方法であることなのではないかと筆者は考えている。特に昨今のカラフルな馬柱を見ると3着までは色付けをされている場合が多いかと思う。JRAの公式サイトでもそのようになっている。一方で4着以下は十把一絡げである。競馬では着差を現すのにタイム以外に馬体で指すことが多い。競馬のレース時計の最小単位は小数点1位までだが、0.1秒未満の決着が非常に多いための措置である。

当然、レースによって1着が2着以下に大差をつけて勝つ場合もあれば、1着から4着まで団子状態でゴールに駆け込む場合もある。しかし、後に記録に残したときにはどちらの4着には色がつくことはない。大差の2着と0秒差の4着では後者のほうが勝ちに近いはずだが、パッと見で与える印象は逆になることだろう。

冷静に考えれば当たり前のことかもしれないが、馬券を買う全員が全員そういった考えに至るわけでもない上、合理的な考えが正解とは限らないのが競馬の怖くて面白いところ。そのため、前走4着馬に先述したような相対的好配当が生まれやすいのだ。そして今年の優駿牝馬に出走を予定する馬の中で該当するのが前走・桜花賞4着になったトーセンブレスとなる。

桜花賞では勝ち馬アーモンドアイの末脚が際立っていたため霞がちだが、中団後ろに位置して4着まで追い上げたトーセンブレスも上がり3Fは全体で2番目に速い時計をだしている。前々走のフラワーカップでも同様に中団につけて、こちらは上がり最速で鋭く追い込み2着に来てみせた。直線の短い中山コースでは大健闘の部類に入るレースだろう。

ただし今回は2400mという未知の距離が他の馬よりもネックとなりそうだ。祖母のタヤスブルームは1998年のフェアリーステークスを優勝し短距離路線を主戦場とし、母ブルーミンバーもまた1200mのオープンクラスで活躍した馬だった。また、母の父に同じファルブラヴを持つ競走馬の代表格と言えばハープスターが挙げられると思うが、彼女もまた余りある才能の影で距離の壁に悩まされた1頭だった。

また、今年の桜花賞は3着まではバラけての入線、その後ろ4着から9着までが同タイムでの入線ということで、前走4着馬の好配当の原因として予測される着差に関しては敢えてトーセンブレスに着目する理由も失われそうだ。

筆者の気づいていない「前走4着馬」の好走の法則がまだあるかもしれない。距離不安は大なり小なり抱えている陣営がほとんどだろう。上がり勝負になったときの爆発力は確かなトーセンブレスが本番・優駿牝馬で巻き返すことが出来るかご注目下さい。