【京王杯スプリングC予想2025】今が充実期のトウシンマカオ、成長した姿で雪辱へ

前走の高松宮記念で4着に健闘したトウシンマカオが、今回も引き続き注目の存在だ。

同レースでは、先手を取りに行った内枠勢が総崩れとなる前傾ラップの中、控えて馬群の中を追走。直線ではじわじわと脚を伸ばし、4着でゴールした。敗れはしたものの、馬群の中でも我慢の利く競馬を見せたことは大きな収穫だったと言える。折り合い面に課題があったこれまでのレース内容と比較すれば、明らかに進化が感じられる内容だった。

昨年のスプリンターズステークスでは、速い流れを最内の経済コースから無理なく追走し、2着に好走。展開や枠順に恵まれた部分もあったが、それを活かすだけの完成度を見せていた。今年に入ってからは展開不利の中でも崩れず走れており、いよいよ本格化の兆しが見えてきた。

京王杯スプリングカップには昨年も出走し、6着に敗退。中団の内をロスなく立ち回り、直線でも内を突いて伸びてはいたが、ゴール前で伸びを欠いた。スローペースの1400m戦で甘くなったことから、「この馬には距離が少し長いのでは」と感じたファンも多かったはずだ。

しかし、あの頃と比べて今は明らかに馬群での競馬が上達している。精神的な成長が著しく、以前苦手としていた窮屈な状況でも落ち着いて運べるようになってきた。もし今の走りを1400m戦で再現できれば、昨年の雪辱を果たす可能性は十分にある。

陣営としても、今後はマイル戦線を視野に入れている様子で、そのためにもここでの結果は重要だ。左回りの東京コースでも前走の内容なら強気に構えていいはずで、昨年と比べて明らかに信頼度が増している。人気とのバランス次第では、妙味ある一頭として狙う価値は十分にあるだろう。