【TVh杯2025予想】3歳牝馬vs古馬!“出世レース”を制すのはどの馬か?

土曜の函館メインには芝1200mで行われる3歳以上3勝クラスの定量戦・TVh杯が編成されている。
過去5年のデータを見ると、2022年と2023年はハンデ戦だったため単純な比較は難しいものの、1番人気馬は2勝を含む複勝率80%と高い信頼度を誇っている。一方で、2番人気は勝利例がなく、2着が1回あるのみという点はデータ上の気がかりなポイントだ。また、勝ち馬はいずれも5番人気以内と、全体的に波乱の少ない傾向が続いている。
今年の注目は3歳牝馬のドゥアムールとナムラクララの2頭。ドゥアムールは前走で古馬相手の2勝クラスを突破した実力馬で、父はスプリント界で実績豊富なロードカナロア。一方のナムラクララは、紅梅ステークスを制し、桜花賞にも出走した実績を持つ良血馬。重賞ウィナー・ナムラクレアの半妹でもあり、今後の飛躍を占う試金石となる。
なお、勝ち馬は人気サイドで収まる傾向があるものの、3着には伏兵が食い込む例も少なくない。2020年のエクレアスパークル(16番人気)、2022年のショウナンバニラ(10番人気)などがその好例で、三連系の馬券では人気薄の台頭にも警戒が必要だ。
また、このレースの勝ち馬からは後に重賞を制する馬も出ており、2020年のビリーバー、2021年のヴェントヴォーチェはいずれもG3制覇を達成している。今年のTVh杯も、芝短距離界の次代を担う逸材が現れる可能性を秘めており、注目度の高い一戦となりそうだ。