【ユニコーンステークス2025予想】次代の主役が集結！注目馬3頭を徹底分析

今週土曜、京都競馬場のメインレースでは、ダート1900mの3歳G3「ユニコーンステークス」が開催。Jpn1・東京ダービーへのトライアル戦という位置づけで、昨年から舞台が東京ダート1600mから京都ダート1900mへと変更された。

昨年の勝ち馬ラムジェットは、このレースを制した勢いのまま東京ダービーも優勝しており、今年の勝ち馬にも大きな注目が集まる。3歳ダート戦線において、将来性ある素質馬が頭角を現す舞台として、例年以上に重要な一戦となりそうだ。

注目馬の一頭は、ナダル産駒のクレーキング。通算4戦2勝の成績で、今週から短期免許で来日するD.レーン騎手が騎乗する。デビューから一貫してダート戦を使われており、前走の1勝クラスではダート1800m戦で2着に8馬身差をつける圧勝劇を披露した。距離延長にも十分対応できる内容で、成長力も高く評価されている。美浦・中館英二厩舎が送り出す期待馬で、アーリントンカップ勝ち馬ホウオウアマゾンをおじに持つ血統背景からも、重賞での勝ち負けは十分可能と見ていい。

地元・京都を舞台に親子鷹で挑むのが、角田晃一厩舎の管理馬ゴッドエスパーダ。父はレイデオロで、デビュー6戦2勝の戦績を持つ。主戦の角田大和騎手とのコンビでは、京都ダートで2戦して1勝2着1回と安定した成績を残しており、コース適性の高さは大きな強み。京都での経験がないクレーキングとの対戦では、地の利を活かした競馬が可能だ。今の充実ぶりからも、軽視はできない存在となっている。

もう一頭の注目株が、ホッコータルマエ産駒のメイショウズイウン。通算6戦2勝で、いずれの勝利も武豊騎手とのコンビで挙げたもの。今回はその武豊騎手との再タッグとなり、陣営にとっては心強い布陣となる。前走の伏竜ステークスでは、今週のケンタッキーダービーに挑戦するルクソールカフェを相手に2着と好走。追い込み競馬で結果を出したが、元々は先行策も取れる自在型であり、レース展開に応じた柔軟な競馬が可能。京都ダートでは2戦して勝利こそないが、重賞実績では他の有力馬を上回っており、単勝妙味も十分にある存在といえる。

昨年のラムジェットのように、このレースから東京ダービーへと飛躍する馬が現れる可能性は高い。距離延長、舞台変更といった要素が戦局を大きく左右する中、3歳ダート戦線の勢力図がこの一戦で塗り替わる可能性は十分にある。