【エリザベス女王杯2019予想】プラス要素多いウラヌスチャーム、G1初挑戦でも勝機あり

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今週の日曜日には、牝馬チャンピオンを選ぶ「エリザベス女王杯」が行われます。最強馬アーモンドアイは王道から香港へ、ディアドラ、リスグラシューも海外転戦となり、牝馬チャンピオンを決めるレースとしては若干物足りない感はあれど、今年の無敗のオークス馬ラヴズオンリーユーと、先月の秋華賞を制したクロノジェネシスの3歳G1馬2頭に加え、昨年アーモンドアイのライバル馬として頑張ったラッキーライラック、2年連続でエリザベス女王杯2着のクロコスミアなどのG1活躍馬が揃いました。加えて、トライアル的位置づけの府中牝馬Sを制したスカーレットカラー、同2着のフロンティアクイーンと言った好調馬も参戦し、かなり面白いメンバーが集結しました。

そんな中でとくに注目しているのは、ルーラーシップ産駒の4歳馬ウラヌスチャームです。ウラヌスチャームは、何かとプラス要素が多いのが魅力な1頭で、まずはローテ面ですが、3歳時にはクラシック路線には乗れませんでしたが、古馬となった今年は早々にオープン入りを果たし、重賞を4戦して2着1回、4着2回とまずまずの成績を残しております。

前走は、古馬強豪牡馬達が集結した京都大賞典に出走し7着に好走しました。ちょうど10年前の2009年には、名牝ブエナビスタが断然の1番人気ながら3着に敗れましたが、その時のワンツーが前走京都大賞典組だったこともあり、強い馬と戦った経験はプラスになると言えるでしょう。

そして鞍上となるマーフィ騎手は、去年からイギリスから短期免許で日本で騎乗するようになった24歳の若手ジョッキーです。これまで勝率19.8%、連対率31.7%という好成績を残しており、芝のレースに限って言えば、勝率25%、連対率39.3%となり、好走率は非常に高い騎手です。そのマーフィ騎手とウラヌスチャームは今年1月に行われた迎春Sで初コンビを組んで初勝利を決めております。今回はそれ以来で久々のコンビとなりますが、騎乗経験がありある程度馬の特徴を把握してくれているいる点はプラス。

次に距離適性ですが、ウラヌスチャームを管理する斎藤調教師が「最適」と言っているように、実際2200mの距離は2戦して1勝2着1回の好成績で、父ルーラーシップも2000mから2400mが一番得意な馬でしたので、血統面において同距離はプラスとなる可能性は高そうです。

他馬との相対的な比較をしてみても、3歳G1馬ラヴズオンリーユーはオークス以来で約半年の休み明けとなりますし、調教精度が向上しているので長期休み明けでも結果を出せることが多くはなったものの、休み明けのG1で初の古馬との対決でというのは、無敗馬とは言え厳しいものがあります。もう1頭の3歳G1馬のクロノジェネシスも前走は休み明けプラス20kgで秋華賞を快勝しており、こちらは2戦目で上積みが見込めそうですが、2走目のポカというジンクスが気になるところです。2年連続2着のクロコスミアも鞍上が戸崎騎手の予定が急きょ藤岡佑介騎手へ乗り替わりとなっております。ラッキーライラックは名手スミヨンとなりますが、ほとんどのレースを石橋騎手が乗っていた馬なので、いくら名手でもテン乗りで完璧なコンタクトは難しいでしょう。

その点、ウラヌスチャームは京都に滞在し、ここに備えて前走の京都大賞典を叩き、ローテも理想的です。マーフィ騎手とのコンタクトも実績ありということで、不安よりは期待度の方が上です。有力馬に不安が多い中で、これだけ多くのプラス材料が揃っているのは魅力です。

G1を勝つには色々な条件が揃わなければ難しいということもありますが、今回のウラヌスチャームにはとにかくプラス様子が多いです。まだ重賞では2着が1回のみという成績ですが、今回の条件であれば、このエリザベス女王杯が初重賞、初G1制覇となる可能性は十分ありそうです。ということで、今年のエリザベス女王杯は好条件が揃ったウラヌスチャームが秋の女王に輝くと予想して、勝負したいと思います。