【札幌2歳S予想2020】“尾花栗毛”のヴェローチェオロ、いざクラシック路線へ!

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札幌競馬の土曜メインは、1800mの2歳重賞「札幌2歳ステークス」が行われます。この時期に行われる2歳戦の中では距離が長いこともあり、これまでここから賞金を稼いで後のクラシック戦線で活躍した馬も多くおります。

その代表格とも言えるのが、2011年に2着となり、皐月賞、菊花賞を制したゴールドシップ。今年はそのゴールドシップ産駒が出走馬14頭中5頭と多数出走してきました。昨年は12頭中2頭でしたが、そのうちの1頭ブラックホールが勝利したことで、どの舞台はゴールドシップ産駒が合うという理論がなんとなく定番になりつつあるのかもしれません。

そんな札幌2歳Sで注目しているのは、ゴールドシップ産駒5頭の中の1頭ヴェローチェオロです。ヴェローチェオロは、先週の日曜日に行われた新馬戦を勝利し、連闘で挑戦してきました。雨が降って重馬場の中、1分55秒4というやや遅めの時計で勝っての連闘となりますが、洋芝でより重たいレースを使いながら連闘してきたということは、馬の調子自体は問題ないという証拠でしょう。

今週天気予報では台風の影響で雨模様となっており、重馬場になる確率が高くなっています。似たような馬場を勝利しているアドバンテージは、経験の浅い2歳戦ではかなりの武器と言えます。

また、大物感を漂わせているのが、その容姿です。栗毛の馬体に尾が白く金色にも見えるようなその姿に魅了されたファンも少なくないでしょう。一般的にしっぽやたてがみなどが白い栗毛のことを「尾花栗毛」と言うようですが、遺伝的にもあまり生まれてこないようなので、貴重な馬でもあります。

過去には「トウショウファルコ」という馬が綺麗な「尾花栗毛」で人気が出ましたが、ゴールドシップの兄弟である「オルフェーブル」もこの尾花栗毛だったそうです。見た目が綺麗だからと言って走ると言える訳ではありませんが、ダービースタリオンやSEGAのスターホースなどの競馬育成ゲームでは「尾花栗毛」と言えば強い馬の代名詞だったりします。ヴェローチェオロにもぜひとも活躍してクラシック路線に乗ってG1でその走る姿を見せて欲しいものです。

連闘での出走ということで状態面の懸念もありますが、前走は遊び遊び走りながら勝ったという感じで、調教でもしっかり動いて調教師からも「ケロッとしている」というコメントが出ており、過剰に懸念する必要はないように思えます。

ということで今年の札幌2歳Sは、5頭のゴールドシップ産駒の中でも美しい尾花栗毛を持つヴェローチェオロの激走に期待したいと思います。